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いすみ鉄道がLINE WORKSを導入 観光情報の共有や回覧、意見交換などをビジネスチャットで遂行

 ワークスモバイルジャパン株式会社(以下、ワークスモバイル)は27日、いすみ鉄道株式会社が、ビジネスチャット「LINE WORKS」を導入したと発表した。

 いすみ鉄道は、千葉県の大多喜町といすみ市を結ぶ第三セクターの鉄道会社。従来の業務においては、あらゆる連絡事項を紙で回覧・管理していたが、よりスピーディかつ円滑な情報共有を実現するため、コミュニケーションツールの導入を検討。ITに不慣れな従業員でもスムーズに扱えることなどを条件にサービスを評価した結果、8割以上の従業員がプライベートで利用している「LINE」に近い操作性を持つことなどから、LINE WORKSの導入を決めたという。

 いすみ鉄道では、情報管理がしやすくなるように、部署ごとのトークグループを作成。幹部グループで会議の議事録などを共有したり、営業企画のグループで新商品などの企画を行ったりしているとのこと。また全従業員が加入しているグループでは、メディアに紹介された情報や悪天候による運行への影響など、運営に関わる情報をリアルタイムに共有している。

 こうしてリアルタイムに情報を共有できるため、いすみ鉄道では、名物である菜の花や桜の開花情報を全従業員が把握し、乗客からの質問に誰でも対応できる環境を整えており、観光案内のサービス向上を図っている。

菜の花や桜の開花状況をリアルタイムで共有し、観光案内のサービス向上に貢献

 また、これまで回覧板で共有していた、事業運営に関わる情報のやりとりをチャット(トーク)に置き換え、ペーパーレス化を促進。将来的に印刷費用の約45%削減を見込んでいるとした。

 このほか、SNS管理チーム用のトークグループを作成することにより、SNSで使用する写真選別に関しての意見交換が活発に行われるようになったとのこと。活発な意見交換による投稿内容の質の向上に加え、目標の共有・投稿へのモチベーション維持につながったため、SNSのフォロワーがLINE WORKS導入前と比べて約60%増加したとしている。

SNS掲載用の写真候補はフォルダへ格納し、常に閲覧が可能に