キヤノンITS、「EDI-Master B2B Standard 外国送金オプション」を提供

　キヤノンITソリューションズ株式会社（以下、キヤノンITS）は28日、株式会社NTTデータが提供する金融機関向けファイル伝送サービス「AnserDATAPORT」を利用した、国外への送金業務を支援する「EDI-Master B2B Standard 外国送金オプション」を7月に提供開始すると発表した。

「EDI-Master B2B Standard 外国送金オプション」連携概要図

　外国送金におけるグローバルネットワークを提供している国際銀行間通信協会（SWIFT）は、2025年11月までに、現在外国送金で使われているファイルフォーマット（MTフォーマット）を、国際標準規格ISO20022に準拠した新たなフォーマットに移行することを発表している。

　これに伴い、企業と国内金融機関との安全な取引を実現するファイル伝送サービスAnserDATAPORTを提供するNTTデータは、2024年度にISO20022への対応を行い、外国送金におけるオプション機能として提供することを発表しており、主要な大手金融機関は同オプションの利用を決定している。これを受け、外国送金業務を利用する企業は、2025年11月までに新たなファイルフォーマットおよび伝送手順の変更に迫られており、新しい外国送金業務に対応したEDIソリューションの導入が求められている。

　こうした状況を踏まえ、キヤノンITSは、ISO20022に準拠したAnserDATAPORTを利用した外国送金業務に対応する「EDI-Master B2B Standard 外国送金オプション（以下、外国送金オプション）」を販売する。

　EDI-Master B2B Standardに、外国送金オプションと既存の「JX手順オプション」を組み合わせることで、ISO20022準拠のAnserDATAPORTとの接続に必要となる、「JX手順通信」「依頼/照合/取り消しデータ作成」「結果データの取得」機能を利用できる。

　外部システムとの連携用にAPI（bat形式）を用意しており、外国送金業務に必要な送金依頼データ送信から結果データ受信までの自動運用が可能。EDI-Master B2B Standardは、国内ファームバンキングで利用されている全銀TCP/IP手順にも対応しており、内国為替ファイルの伝送と外国送金依頼ファイルの伝送を一つの仕組みで実現できる。

　EDI-Master B2B Standard 外国送金オプションの価格は別途見積もり。キヤノンITSでは、今後も継続的に顧客の声を製品／サービスに反映した機能強化を図り、顧客のEDI業務の効率化を支援するとしている。