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キヤノンITS、既存EDIシステムをインターネットEDIに対応させる「EDI-Master B2B TLS-Accelerator」新版を発売

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は13日、「全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)」に対応したSSL/TLS中継サーバーソフトウェア「EDI-Master B2B TLS-Accelerator」の新バージョンの販売を開始した。

 EDI-Master B2B TLS-Acceleratorは、従来型の全銀TCP/IP手順対応システムを、全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)に対応させることが可能な、TCP通信を暗号化できる中継サーバーとして機能する製品。既存EDIシステムと同一筐体・別筐体いずれの構成も可能で、既存EDIシステムの変更を最小限に抑えながら、インターネットEDIへの対応を実現する。

 新バージョンでは、大規模なシステムへの対応として、従来の32接続から最大128接続まで拡張。インターネットEDIへの急速な移行拡大により、大規模EDIシステムを構築する企業においては接続相手先が増大している傾向があるが、さらに大規模なシステムでの利用が可能になるとしている。

 また、セキュリティの強化として、新たなオプション製品「EDI-Master B2B TLS-Accelerator Extension Pack」の販売を開始。同製品を導入することで、全銀センターコードなどの複数のパラメーターを条件として、不正な通信元からのアクセスを拒否するフィルタリング機能を利用でき、クライアント証明書と組み合わせた多要素認証が可能となる。

 製品の価格(税別)は、EDI-Master B2B TLS-Accelerator V1.1のWindows版が20万円から、Linux版が60万円から。EDI-Master B2B TLS-Accelerator Extension PackのWindows版が100万円から、Linux版が150万円から。

 キヤノンITSでは、EDI-Masterシリーズを中核とするEDIソリューション事業で、2025年までに年間売上高25億円を目指す。