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キヤノンITS、電子部品業界のインターネットEDIに対応する「EDI-Master B2B for ebMSv3-Client」

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は25日、ebMSv3手順に対応したEDI通信ソフトウェア「EDI-Master B2B for ebMSv3-Client」を、2020年4月7日より販売開始する。

 ebMSv3(ebXML Messaging Service Version 3.0)手順は、UN/CEFACT(貿易簡易化と電子ビジネスのための国連センター)およびOASIS(構造化情報標準促進協会) により制定されたインターネット上の企業間取引のためのメッセージ仕様。

 2024年に予定されるINSネット(ディジタル通信モード)の提供終了に伴い、電話回線を使った従来型EDIを利用している企業は、インターネットEDIへの移行が必要となる。一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)では、インターネットEDIへの移行ガイドラインで、ebMSv3手順への移行を第一に推奨している。

 キヤノンITSの「EDI-Masterシリーズ」に新たに追加するEDI-Master B2B for ebMSv3-Clientは、ebMSv3手順に対応したインターネットEDIを実現する通信クライアント製品となり、シンプルで使いやすいユーザーインタフェイスにより、画面上のガイダンスを見ながら簡単に設定ができるよう設計されている。また、外部アプリケーションとの連携用APIを搭載しているため、既存システムから簡単に呼び出しもできる。

 さらに、EDI-Masterシリーズの運用管理スケジューラやトランスレータとの連携もこれまで同様に利用できるため、従来型EDI通信クライアントからののスムーズな移行が可能。他ベンダーとの通信試験を実施することで、接続性を高く保っているとしている。

 EDI-Master B2B for ebMSv3-Clientの標準価格は18万円(税別)。キヤノンITSでは、EDI-Masterシリーズを中核とするEDIソリューション事業で、2025年までに年間売上高25億円を目指す。

「EDI-Master B2B for ebMSv3-Client」によるシステム連携イメージ