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グレープシティのノーコードWebアプリ開発ツール「Forguncy」新版、Microsoft Teamsのチャット機能と連携

スケジュールタスク機能での月次・週次指定なども可能に

 グレープシティ株式会社は9日、ノーコードWebアプリ開発ツール「Forguncy(フォーガンシー)」をアップデートすると発表した。業務効率化を促進する機能として、Microsoft Teamsとの連携、データ処理を週次や月次単位でスケジュール実行できる機能を追加したという。

 Forguncyは、Webアプリケーションをノーコードで開発・運用できるプラットフォーム。Webページは、Excel方眼紙をベースとした開発画面でレイアウトを作成できるほか、データはAccessと同じようなリレーショナルデータベースで管理することができる。また、画面レイアウトやデータは既存のExcel・Accessファイルを読み込んで自動生成することも可能で、コストを抑えた開発を行えるとした。

 一方で業務ロジックについても、ノーコードで設定できるコマンドとExcel関数で構築でき、外部データベース連携やワークフロー、帳票作成も提供しているため、独自の業務要件にも柔軟に対応したシステム開発を容易に実行可能とのこと。

 今回のアップデート(6.0.20.0)では、Microsoft Teamsのチャット機能に対してメッセージを送信できる「Teamsプラグイン」を追加した。クライアント側やサーバー側のコマンドに設定して、データの更新完了やワークフローのアサイン通知を受け取れるようになる。

 グレープシティではこの活用例として、製造業の品質検査を挙げている。一般に、こうした検査では、企業独自の検査基準や商品ごとに検査項目が異なるため、生産管理システムでは対応しきれず、Excelを利用しているケースが多いというが、Excel運用では転記作業の負担や、基幹データとの分断により最新データの活用には手動の更新作業が必要となる、といった課題があるとのこと。

 そこでForguncyを導入し、検査依頼から品質検査までを一括管理できるシステムを作成すれば、外部システムとの連携機能により、生産管理システムの最新データをバッチ処理で取得できるので、手動の更新作業が不要になるという。また、検査依頼やデータ更新が行われたタイミングでMicrosoft Teamsへ自動投稿すれば、業務の進行を補助し、リードタイムの削減を実現できるとしている。

 このほか今回のアップデートでは、データ処理などを定期実行できるスケジュールタスク機能において、週次・月次・日次指定での設定が可能になった。これにより、毎月の予実集計や日時指定でデータをインポートするといった処理にも対応するとのことだ。