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日立ソリューションズ、AIエージェントを活用し設備管理業務の技能継承支援システムを構築
2026年3月5日 09:00
株式会社日立ソリューションズは4日、設備管理業務の技能継承を支援する「設備管理向けナレッジ活用アプリケーション」を提供開始すると発表した。開発にあたっては、株式会社日立製作所と株式会社日立プラントサービスが共同開発したAIエージェント「Frontline Coordinator - Naivy」(以下、Naivy(ナイヴィー))を活用している。
「設備管理向けナレッジ活用アプリケーション」は、設備管理業務の技能継承を支援するシステム。設備管理者は、スマートデバイスを通じてAIエージェントと対話することで、管理対象設備に関するナレッジを効率的に取得できる。
特徴は、設備情報と熟練者の知見や点検関連書類の関係性を定義し、ナレッジとして管理している点で、一般的なキーワード一致とは異なり、設備情報とナレッジ間の関係性を踏まえた回答が可能になっているという。
また、利用者の習熟レベルや対象業務に応じて回答を最適化する機能も搭載した。例えば、経験の浅い設備管理者に対しては、対応判断のポイントに加え、基礎知識や過去事例などの補足情報を含めた回答を行う一方で、熟練者には判断に必要な要点を簡潔に提示するなど、利用者のレベルに応じた適切な回答が可能になっている。
導入にあたっては、日立ソリューションズが熟練者へのヒアリングで得られた音声データを基に知見を整理・明文化するとともに、顧客の現場業務で使われている用語を整理・定義し、業務標準として整備する。これらの情報と生成AIを活用することで、現場の暗黙知をナレッジとして抽出・整備するとのことだ。
なお、カスタマーゼロとして、株式会社日立リアルエステートパートナーズでの実証を通じ、ナレッジの蓄積と活用による業務効率化および技能継承における有効性を確認している。
今後は、システムの利便性向上を目的として、スマートデバイスの音声入力による問い合わせ機能や日報作成機能、継続的なナレッジ更新機能などの拡充を進めていく計画。また将来的には、このシステムの仕組みを他業務領域へ展開し、熟練者が持つ知見の活用と定着に貢献するとしている。
