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ロジクール、法人向け一体型ビデオ会議製品の新モデル「Rally Bar」 PCなしでもビデオ会議が可能に

 株式会社ロジクールは20日、会議用カメラ・スピーカー・マイク・コンピューティングが一体となった一体型タイプの法人向けビデオ会議システム「Rally Bar」と「Rally Bar Mini」を発売すると発表した。

 同日には、ビデオ会議製品のビジネス戦略および新製品の概要に関するオンライン発表会が行われた。

法人向け一体型ビデオ会議システムの新モデル「Rally Bar」(奥)、発売中の小会議室用一体型ビデオ会議システム「MeetUp」(手前)

 新製品は、会議用カメラとスピーカー、マイクを一体化したオールインワンのビデオバーで、臨場感あふれる高画質ビデオと高音質を兼ね備えたビデオ会議体験を、簡単かつ手ごろな価格で実現することができる。本体カラーはグラファイトとホワイトの2色を用意。中会議室向けモデルの「Rally Bar」は1月20日から発売、小会議室向けモデルの「Rally Bar Mini」は2021年春の発売予定となっている。

 新製品発表にあたり、Logitech International Executive Director - GVCC(Global Video Collaboration Commercial)Head of EAMEAのピーター・バクスター氏は、グローバルのビジネス戦略について、「現在、世界中でリモートワークの導入が広がり、働き方が大きく変化している。一方で、多くの企業がビジネス継続性や生産性、従業員への福祉、顧客満足度に対して不安や課題を抱えるようになっている。当社では、これらの課題を解決するソリューションを提供することで、第3四半期はグローバルで過去最高の業績を達成した。今後も、ニューノーマル時代の中で、従業員がどこからでも働くことができるように、ビデオコラボレーションへのニーズはさらに高まるとみている。当社はこのニーズに対応できる絶好のポジションにいると考えており、引き続き市場からの期待に応えていきたい」とした。

Logitech International Executive Director - GVCC(Global Video Collaboration Commercial)Head of EAMEAのピーター・バクスター氏

 また、日本市場におけるビジネス状況について、ロジクール 執行役員 法人事業本部長の野村宜伸氏は、「日本でも法人向けビデオ会議システムの販売は好調に推移しており、前年比で約3倍の伸びを記録している。特に、Microsoft Teams、Zoom、Google Meetsとの連携ソリューションが奏功し、日本無線を始めとした大手企業への導入が拡大している。また、中堅・中小企業からの引き合いも増えており、今後は両軸でビジネスを加速させていく。パートナー戦略としては、昨年10月にエンタープライズ向けの認定パートナープログラム『Logicool One』を開始した。さらに、顧客のニーズに対応し、購入時の保証期間を3年にする延長保証も提供開始している」と述べた。

ロジクール 執行役員 法人事業本部長の野村宜伸氏

 今回の新製品については、「当社はこれまで、一体型の法人向けビデオ会議システムとして、『MeetUp』と『Rally』を主軸に展開してきたが、中規模サイズの会議室にフィットするモデルは提供できていなかった。新製品の『Rally Bar』は、まさにこの中会議室に最適なラインアップとなる。PCへの接続・設置が簡単に行えるだけでなく、コンピューティングを内蔵しているためPCがなくても使用でき、会議室のレイアウト変更などにも柔軟に対応できるようになる」(野村氏)と説明した。

法人向け一体型ビデオ会議システム「Rally Bar」

 「Rally Bar」および「Rally Bar Mini」の製品特長としては、最大30フレーム/秒、最大4K解像度のカメラを搭載し、臨場感のあるビデオ会議を実現することが可能。スムーズなパン、チルトに加えて、「Rally Bar」では15倍HDズームに対応しているほか、90°の広角視野およびUltra HDイメージングシステムにより、明るく鮮明な映像を提供する。カメラとスピーカー、マイクが一体となっているため狭いスペースでも設置でき、セットアップも簡単に行える。

「Rally Bar」のカメラ

 カメラのフレーミングやビデオの色調、音声を自動で最適化する独自のRightSenseテクノロジーに加えて、2つ目の内蔵カメラレンズを用いたAIビューファインダーによって自動フレーミングの精度を高めた。具体的には、RightSightテクノロジーにより、会議室のサイズおよび参加者を認識し、全員が収まるようにカメラの向きやズーム倍率を自動調整する。RightLightテクノロジーでは、逆光や薄暗い場所でも顔がはっきり映るよう、光と色バランスを自動設定する。RightSoundテクノロジーでは、雑音を抑えて音声を自動平滑化することで話している人の声の明瞭度を高め、聞き取りやすく調整する。

「Rally Bar」のAIビューファインダー

 オーディオ機能については、内蔵ビームフォーミングマイクにより最長4.5mの範囲の声を拾い、周囲の雑音を抑えながら話している人の声に集中・最適化し、聞き手にクリアに伝える。部屋の大きさに合わせて拡張マイクを追加できるため、壁のすぐ前に座っていたり、歩きまわりながら話したりしても相手に声をはっきりと届けられる。スピーカーは大音量でも歪みが少なく、部屋を聞き取りやすい音で満たす。

 また、あらゆるPCやMacに接続でき、接続すればすぐに使える点も大きな特長となっている。特に「アプライアンスモード」では、PCやMacなしでもZoom Roomsのようなビデオ会議アプリケーションを使用することができる。

 Logitech International Sr.Directorのサイモン・ダッドリー氏は、「当社のビデオ会議システムは、『たった一つのユーザー体験』、『拡張性のためのデザイン』、『豊富な選択肢』の3つのコンセプトを重視しており、新製品の『Rally Bar』もこのコンセプトを継承している。どのような会議室の環境でも、ワンタッチで会議に参加でき、同じユーザー体験を提供することが可能だ。デザイン面については、内蔵ケーブル保持機構により、ケーブルをすっきり整理することができる。また、さまざまな形で機器を配置できるよう複数の取り付けオプションを用意。特に、ユーザー体験に重要なマイクホルダーは、デスクだけでなく天井にも容易に取り付けることができる。そして今回、新たな選択肢として『アプライアンスモード』を提供する。これにより、PCなし、本体のみでビデオ会議ソフトウェアを実行でき、USB経由ですべての部屋のPCに接続することが可能となる」としている。

Logitech International Sr.Directorのサイモン・ダッドリー氏

 「Rally Bar」の参考価格(税別)は、製品単体が39万5500円。「Rally Bar」アプライアンス バンドル Zoom版が52万6000円。「Rally Bar」PC バンドル Zoom版が67万8000円、「Rally Bar」PC バンドル Teams版が68万8000円。「Rally Bar Mini」と「Rally Bar」アプライアンス バンドル Teams版は今年春の発売予定で、価格は未定。