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テレビ会議の配線も最適化、ロジクール初の大会議室対応テレビ会議システム「Rally」発売
会議室の大きさに合わせ、10名~46名程度まで拡張可能
2019年1月16日 17:30
株式会社ロジクールは16日、同社のテレビ会議用デバイスとして初めて大会議室にも対応した最上位製品「Rally」を発売した。これまで販売してきた同社製テレビ会議デバイスにおける簡単操作を維持したまま、会議室の大きさに応じて10名程度から46名程度の会議まで拡張できるようにしたという。
カメラ、マイクポッド、スピーカー、テーブルハブ、ディスプレイハブ、リモコンの各ユニット1台ずつで構成されたセットの参考価格は26万9000円(税別)で、10名程度の会議室に最適だという。さらに別売の追加オプションで、スピーカーは最大2台まで、マイクポッドは最大7台まで増設でき、最大構成では46名程度の大会議室に対応できるとしている。Skype for Business、Teams、Google Hangouts Meet、Zoom、vCube、LiveOnなど、クラウドベースのテレビ会議ツールと組み合わせて利用できる。
2つの「ハブ」で、ケーブルの取り回しを容易に
Rallyでは、テーブルハブ、ディスプレイハブという2つのユニットによって、配線を最適化している点も特徴だ。
テーブルハブはその名の通り、会議室のテーブル上に設置するハブで、テレビ会議ソフトを立ち上げたPCや、Rallyのマイクポットを接続する。一方、ディスプレイハブは、会議室のモニターディスプレイのそばに設置し、ディスプレイのほか、Rallyのカメラやスピーカーを接続する。
PCやマイクポッドから入力された音声・映像は、テーブルハブで1つの信号にまとめられ、1本のCAT6Aイーサネットケーブルによってディスプレイハブに送られる仕組みだ。これにより、これまでのようにディスプレイまで長いケーブルを複数引く必要がないとしている。
会議室に合わせて、自動で映像・音声を最適化
「ロジクールRightSenseテクノロジー」により、会議室に合わせた映像・音声の最適化も自動で行われるという。
まず、実装済みの「ロジクールRightLightテクノロジー」では、逆光や明るい日光などの条件でも光量を認識し、人の顔がはっきり映るように光・色バランスを設定。利用者が操作することなく、最適なカメラ状態が設定されるとしている。また、人間の声に対して最適化された「ロジクールRightSoundテクノロジー」では、雑音や振動の除去、遠くの声や小さな声を自動レベル調整することで、すべての参加者の声をバランスよく聞き取れるように自動調整する。
このほか、会議室の大きさと参加者を認識し、全員が収まるように、最適なカメラの向き・ズーム倍率に自動調整する技術「ロジクールRightSightカメラコントロール」も開発中だという。