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NRIセキュア、特権ID管理ソリューション「SecureCube Access Check」新版を発売、PCI DSS対応機能などを追加

 NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(以下、NRIセキュア)は12日、特権IDを用いたアクセスを管理するためのソリューション「SecureCube Access Check」について、新機能の追加と既存機能の強化を行った新バージョン(5.3.0)の販売を開始した。

 新バージョンでは、クレジットカード業界の国際的なセキュリティ基準「PCI DSS」で求められる要件に対応した「ログ改ざん検知機能」を追加。SecureCube Access Checkが取得、保存したログ情報(特権IDを利用して行われた操作の記録)が、改ざんまたは削除されていないかをチェックし、管理者にその結果を通知する。この機能を使い、定期的にログを検査することで、保存されているログ情報が不正に書き換えられたり、故意に削除されたりした場合、早期にそれを検知できる。

 また、「クラウドサービス利用時のアクセス制御を強化したい」というニーズに対応し、ホスト名でアクセス制御を行う機能を実装した。この機能を用いることにより、クラウド上に構築した、固定IPアドレスが割り振られないサイトなどに対するアクセス制御も管理しやすくなり、ホスト名の設定にはワイルドカードを用いた指定も可能なため、効率的なアクセス制御を実現する。

 特権IDのパスワード管理機能の対象については、Salesforceのシステム管理者IDを加え、パスワードの自動変更が可能になった。特権パスワード払い出し機能と併用することで、システム管理者IDのパスワードを、承認者が利用者に許可したときにだけ払い出すことができる。