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NRIセキュア、アクセス制御・管理ツール「SecureCube/Access Check」を刷新

数千台規模のサーバーを統合管理可能に

 NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(NRIセキュア)は20日、エージェントレス型のアクセス制御・管理ツール「SecureCube/Access Check」の新版を8月より販売すると発表した。大規模システムに対応する拡張性とポリシーによるアクセス制御機能を新搭載している。

 SecureCube/Access Checkは、エージェントの導入が不要なプロキシサーバー型のアクセス管理製品。特権IDの管理に最適。稼働している本番サーバーやクライアントにエージェントを入れる必要がないため、導入時のリスクやテスト工数を抑えられるほか、本番サーバーやクライアントを追加する際も新しくライセンスを購入する必要がないため、コスト面でも効率化が図れるという。

 新版では、スケーラビリティを向上。システム構成を従来の正副2台のサーバーによる構成から、「情報管理機能」と「アクセス中継機能」の2つのコンポーネントに分離した機能別の構成に変更。これにより、スケールアウトが容易に行えるようになり、管理対象サーバーが数千台規模のシステムにも対応できるとしている。

 アクセス制御の管理方法も刷新。これまでの制御は「通信プロトコル」「ユーザー情報」「システム分類」などのそれぞれに対して設定する必要があったが、新版ではこれらの定義をアクセスポリシーにまとめるため、アクセス制御の管理が容易になるという。

SecureCube/Access Checkのシステム構成
ポリシー設定画面

 対応プロトコルの機能も拡張。新版では、Oracle SQL*Plusを用いたデータベースへのアクセス制御、およびログの取得が可能。また、CIFSを用いたWindowsファイル共有の中継機能を刷新し、ユーザーが利用したいサーバーのアカウントを指定できるようになる。さらに標準プロトコル以外でアクセス制御可能だったTCPプロトコルについては、標準プロトコル同様、ユーザーIDによる認証が可能となる。

 そのほか、アクセス申請時の多段承認に対応。管理対象サーバーにアクセスする際に、複数の承認者の設定を必要とする業務フローに対応する。また、外部連携機能を強化することで、SecureCube/Access Check上で外部のワークフローシステムの申請情報とアクセスログの突き合わせが可能となり、監査業務の効率化につながるとしている。

 SecureCube/Access Checkのライセンス費用は管理対象サーバー数によって決まり、最小価格は290万円(税別)。

(川島 弘之)