ニュース

NRIセキュア、特権ID管理ソリューション「SecureCube / Access Check」新版を12月提供

 NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(以下、NRIセキュア)は23日、特権IDの管理ソリューション「SecureCube / Access Check」について、各種機能を強化した新バージョン(5.0.0)の販売を12月上旬に開始すると発表した。

 SecureCube/Access Checkは、プロキシサーバー(踏み台)型の特権IDアクセス管理製品。本番サーバーの手前にゲートウェイとして設置することで、予防的統制と発見的統制を実現し、特権ID利用における「申請」「承認」「証跡取得」「事後確認」といった監査業務を効率化する。

 新バージョンでは、さまざまなサイバー攻撃や内部不正による情報漏えいを防ぎ、サーバーへのアクセス管理をさらに強化することを目的として、各種機能を強化。特権IDのパスワード管理機能の強化としては、従来のバージョンでは、パスワードの定期的な変更を含む「パスワード管理機能」は、外部製品と連携することで実現していたが、新バージョンではこの機能を内製化することにより、製品の標準機能として利用できるようにした。

 アクセス制御機能については、事前に設定した不正行動を検知した場合に、即時かつ自動的に通信を遮断することで、不正行為を速やかに排除できる機能を追加した。

 また、製品利用企業から寄せられた、「運用業務のさらなる負担軽減」や「監査への対応強化」などのニーズを踏まえ、特権IDにかかわる申請から承認までの運用業務について、システム化の範囲を拡大し、ワークフロー機能を充実させた。これにより、特権IDを利用または管理するユーザーが、所定の書式とプロセスに基づいた手続きをすることが容易になるとともに、記録されたログは内部統制の証跡として利用できる。

 このほか、製品の機能をマルチテナント方式で利用できるようになり、複数の企業や組織をまたいでID管理を行う場合でも、製品一つでのアクセス管理を実現。APIの公開も実施し、管理機能を含む本製品の各種機能を導入企業がカスタマイズできるようになり、従来ではCSV形式などで実現していた外部のシステムとの連携がより容易に行えるようになる。

 新バージョンの初期導入費用は350万円以上(税別)となる予定。NRIセキュアでは、今後もSecureCube / Access Checkの機能強化と普及を図ることで、企業・組織における情報システムのセキュリティ強化を支援していくとしている。