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NRIセキュア、特権ID管理製品「SecureCube Access Check」で動画証跡の解析オプションを提供

 NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(以下、NRIセキュア)は30日、特権IDの管理ソリューション「SecureCube Access Check」において、新版「同 5.6.1」を提供すると発表した。あわせて、特権IDを用いた操作を録画した証跡から、AIが不正操作等の異常を検出するオプション「AI動画ログ監査支援ツール」も提供を開始する。

 SecureCube Access Checkは、情報システムのあらゆる操作権限を持つ“特権ID”の管理を行えるゲートウェイ型ソリューション。内部不正やサイバー攻撃の被害拡大を防ぐために、特権IDの管理・運用フローを整備するとともに、アクセス制御、ログの取得・保管などの機能を提供しており、適切な特権ID管理や監査効率の向上を支援するという。

 今回の新版では、動作環境を拡張するとともに、ダッシュボード機能において、CSV出力を行えるようにした。ダウンロードしたCSVを利用して、利用者自身がデータを加工し、分析できるようになる。なお、SecureCube Access Check 5.0.0以降を導入している場合、新版の利用にあたって追加費用は発生しない。

 一方、AI動画ログ監査支援ツールは、AIを用いた物体検出技術を利用して、SecureCube Access Checkが取得した動画証跡に、本来アクセスすべきではない、特定画面での操作等が含まれていないかどうかを自動で検出するオプション機能。結果はレポートで出力され、検知した時点と該当部分の画像を確認できるため、動画証跡の監査・モニタリング業務の効率を向上させることが可能になる。

 AI動画ログ監査支援ツールの基本ライセンスの価格は、220万円(税込)から。NRIセキュアが推奨する検出対象が標準設定されているが、利用環境に合わせたカスタマイズ支援も有償で提供可能とした。

「AI動画ログ監査支援ツール」の検知結果レポートのイメージ