NRIセキュア、ネットワークレベル認証に対応した特権ID管理製品「SecureCube Access Check 6.1.0」

　NRIセキュアテクノロジーズ株式会社（以下、NRIセキュア）は5日、特権IDの管理ソリューション「SecureCube Access Check」において、新版「同 6.1.0」を11月末日から販売開始すると発表した。同時に、ServiceNowのIT運用管理ツール「ServiceNow IT Operation Management（ITOM）」との連携を実現するアプリケーション「Credential Resolver by Access Check」も販売開始する。

　SecureCube Access Checkは、情報システムのあらゆる操作権限を持つ“特権ID”の管理を行えるゲートウェイ型ソリューション。内部不正やサイバー攻撃の被害拡大を防ぐために、特権IDの管理・運用フローを整備するとともに、アクセス制御、ログの取得・保管などの機能を提供しており、適切な特権ID管理や監査効率の向上を支援するという。

　今回の新版では、Windowsへの接続時に、ネットワークレベル認証（以下、NLA）を利用可能にした。NLAは、Windowsにリモートデスクトップ接続する際の認証方式の1つで、セッション確立前にユーザー認証を行うことにより、ログインプロセスへの攻撃を防げるようにしている。新版では、NLAを有効化しているWindowsサーバーへの接続を行えるようになったとのこと。

　また、ID棚卸しの結果をWeb管理画面から確認できるように改善を行った。これまで提供していた「ID情報収集ツール」では、管理対象システムのローカルまたはドメインのアカウント情報を収集し、CSVファイルに一覧出力していたが、今回より、この結果をWeb管理画面から確認できるようにした。登録されているアカウントと管理対象システムに存在するアカウントの差分を画面上で確認可能になるので、定期的なID棚卸しの業務負荷をさらに軽減するとしている。

　SecureCube Access Check 6.1.0のライセンス費用は、385万円（税込）から。

　さらに今回は、ServiceNowのITOMとの連携用アプリケーションであるCredential Resolver by Access Checkを提供開始する。

　ITOMは、IT構成情報を一元管理して可視化し、ITシステムの安定運用と最適化を支援しているが、Credential Resolver by Access Checkを用いてSecureCube Access CheckとITOMを連携することにより、ITOMで利用されるクレデンシャル情報を安全に保管するだけでなく、定期的に自動更新できるようになる。

　このほか、ServiceNow IT Service Management（以下、ITSM）との連携用アプリケーション「Access Check Integration」も機能強化を行った。Access Check Integrationを利用することで、ITSM上のワークフローで管理対象システムへのアクセス申請や承認だけでなく、新たにパスワード払い出し申請や承認を行うことができるようになった。これにより、払い出されたパスワードをServiceNow上で確認することも可能になったとしている。

　なお、Access Check Integrationは日本版 ServiceNow Storeサイトで提供されており、Credential Resolver by Access Checkも同様に、11月末より販売開始となる予定。