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サイバートラスト、「CentOS 8」利用企業向けの救済サービスを順次提供へ

MIRACLE LINUX 8 Asianux Insideへの移行支援や延長サポートなどを用意

 サイバートラスト株式会社は22日、2021年12月31日でメンテナンスが終了する「CentOS 8」に関して、導入予定、または導入済みの企業を対象とした救済サービスを2021年1月より順次提供開始すると発表した。

 CentOS開発元のCentOS Projectからは、CentOS 8のメンテナンスが2021年12月31日で終了することが発表されており、2022年以降はCentOS ProjectからCentOS 8のパッケージの新しいリリースが行われなくなるため、セキュリティ修正などを受けられなくなるという。

 こうした状況を受け、サイバートラストは、日本国内で20年継続してLinuxディストリビューションとエンタープライズレベルのサポートを提供している実績と、メンテナンス終了後のCentOS向け延長サポートの提供実績を生かし、CentOS 8の利用でリスク対策に課題を持つ企業に向けて、それぞれの状況に応じた救済サービスを提供するとした。

 CentOS 8を導入予定の企業に対しては、Red Hat Enterprise Linuxとの互換性を持つ自社開発の国産Linux OS「MIRACLE LINUX 8 Asianux Inside」への移行支援に加え、日本語によるサポートサービスを提供する。サイバートラストでは、早期購入で通常価格より割安となるキャンペーンを実施し、2021年3月31日までの購入で最大56%の割引を、2021年12月31日までの購入では最大28%の割引を提供するとのこと。

 標準ライセンス(1台/2VM)の価格(税別)は、2021年1月4日から同年3月31日までの「先特プラス」の場合、1年が3万6000円、3年が7万2000円、5年が9万6000円。2021年4月1日から同年12月31日までの「先特」の場合、1年が5万7000円、3年が11万7000円、5年が15万8000円。なおこれらは、サブスクリプション契約ではなく、サポート(MIRACLE LINUX Standardサポート)付き使用権ライセンスの提供となる。

 一方、CentOS 8導入済みの企業に対しては、修正パッケージと日本語によるサポートサービスを組み合わせた「CentOS 8延長サポート」を提供する。これにより、メンテナンス更新終了後もセキュリティフィックスなどが対応されたパッケージを適用でき、最長2029年5月まで、利用中のシステムを安心して継続利用可能になるとしている。

 加えて、MIRACLE LINUX 8 Asianux Insideのライセンスを提供するほか、CentOS 8からの移行もサイバートラストが支援するとした。なお、CentOS 8延長サポートについても、割安に購入できる早期購入キャンペーンを提供する。

 標準ライセンス(1台/2VM)の価格(税別)は、2021年1月4日から同年3月31日までの「先特プラス」の場合、1年が3万6000円、3年が7万2000円、5年が9万6000円。2021年4月1日から同年12月31日までの「先特」の場合、1年が5万7000円、3年が11万7000円、5年が15万8000円。こちらについても、サポート(MIRACLE LINUX Standardサポート)が付属したMIRACLE LINUX 8 Asianux Insideの使用権ライセンスの提供となる。

 さらに、CentOSベースで製品を開発する企業や大規模システムでCentOSを利用する企業に向け、CentOSベースのアプライアンス製品向け個別メニューの提案や、数千台規模のCentOSを含むLinuxサーバー全体の保守・サポート向け個別メニューを提供。クラウドユーザー向けには、「無制限プラン」も個別メニューで提供するとのことだ。