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サイバートラスト、ライセンス費用無償のRHEL 9互換Linux OS「MIRACLE LINUX 9」を公開

CentOSからの移行先選定など、移行を支援する新サービスも提供開始

 サイバートラスト株式会社は、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)9 互換のLinux OS「MIRACLE LINUX 9」を、11月1日より提供開始すると発表した。MIRACLE LINUX 9のインストールイメージは公式ページよりダウンロード可能となっており、ライセンス費用は無償で利用できる。なお今回は同時に、「MIRACLE LINUX 8」のマイナーアップデート版「MIRACLE LINUX 8.6」も提供を開始している。

 MIRACLE LINUX 9は、2021年末で開発が終了した「CentOS Linux 8」などの後継として利用できる、RHEL 9互換のLinux OS。RHEL 9と同様にLinux カーネル 5.14を採用し、OpenSSLなどの主要なパッケージのバーションアップに加え、SELinuxの性能改善、セキュアブート対応など、セキュリティ関連の機能が強化されているという。

 サポートについては10年のサポート期間が設定されており、2032年11月まで、サイバートラストがパッケージアップデートやセキュリティパッチを提供する。また、有償サポートサービス「MIRACLE Standard サポート」に加入すれば、2年のサポート期間の延長と、脆弱性情報のメール通知や技術問い合わせ窓口など、日本語によるサポートサービスを利用可能とした。

 有償サポートサービスの価格(税別)は、MIRACLE Standard サポートの場合、標準(1台/2VM)では年間5万7000円から。また仮想基盤(1台)は年間14万7000円から、クラウドは個別見積もり。また、Linux専用機向け、大規模向けのサポートも個別見積もりとなる。

 なおサイバートラストは、CentOS Linuxを利用中の企業ユーザーを支援する目的で、MIRACLE LINUXのライセンス無償化や、CentOS延長サポート提供などを行ってきたが、今回は、移行先の選定や、すでにCentOS上で稼働しているシステムの移行計画に課題を持つユーザーを支援するために、「CentOS 移行支援サービス」の提供を開始するとのこと。

 対象となるシステムは、CentOS 6/7/8を利用しているシステムで、移行計画の無料相談のほか、ユーザーごとのシステムに合わせた移行計画の提案から移行完了後までの包括的な技術支援を提供するとしている。サービスの価格は、移行計画に応じた個別見積もりとなる。