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サイバートラスト、CentOS 6の延長サポートサービスで早期契約プランを提供

 サイバートラスト株式会社は15日、CentOSのメンテナンスサポート期間終了後も、同社が継続して修正パッケージなどを提供する「Linux 延長サポート for CentOS」において、新プラン「先得プラス」および「先得」を販売開始すると発表した。CentOS 6のメンテナンス更新が終了する2020年11月30日より前に購入することで、1年あたり最大で約62%安価にサポートサービスを受けられるという。

 CentOSは、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)のソースコードをベースに開発されたLinuxディストリビューションで、ベンダーによるサポートはなく、通常はコミュニティによるメンテナンスサポートが行われている。

 その種類としては、新機能の追加やセキュリティ対策用のパッケージのリリースが行われる「完全更新」と、最低限必要とされるセキュリティ対策用のパッケージのリリースを想定した「メンテナンス更新」の2つがあり、CentOS 6では、「完全更新」は2017年にすでに終了。「メンテナンス更新」も2020年11月30日に終了し、それ以降は、重大な脆弱性が発見されてもコミュニティから修正パッケージは提供されず、外部からの攻撃に対して無防備な状態となるため、より新しいバージョンへの移行を行うなどの対応が必要になる。

 「Linux 延長サポート for CentOS」は、このようなメンテナンスサポートが終了したCentOSに対して、修正パッケージと日本語によるテクニカルサポート(技術問い合わせ)を提供するサービス。これを利用すると、修正パッケージは2024年6月30日まで、テクニカルサポートは2025年3月31日まで提供されるので、新しいバージョンへの移行が困難な場合でも、バグやセキュリティの問題に対応し、継続してシステムを利用可能になるという。

 料金は、1システムごとの修正パッケージ提供と、台数またはインスタンス数ごとのテクニカルサポートのセット価格となり、申し込み時期、テクニカルサポートの開始日によって提供価格が異なる。

 申し込み期間が2020年3月末までの「先得プラス」では、テクニカルサポート料金が年間5万4000円(税別、以下すべて同じ)/台・インスタンス、修正パッケージ提供料金が年間78万円/システム。なお、テクニカルサポートの開始時期は購入日となる。

 申し込み期間が2020年9月末までの「先得」では、テクニカルサポート料金が年間8万6400円/台・インスタンス、修正パッケージ提供料金が年間90万円/システム。テクニカルサポートの開始時期は、メンテナンスサポート終了後の2020年12月1日から。

 なおサイバートラストによれば、CentOS 5のメンテナンスサポート終了後に重大な脆弱性が発見され、同社が修正パッケージを提供した実績があるとのこと。