ニュース
Red Hat、開発者向けの新たな無償サブスクリプション「Red Hat Enterprise Linux for Business Developers」を発表
2025年7月14日 08:00
米Red Hatは現地時間9日、開発者向けの新たな無償サブスクリプション「Red Hat Enterprise Linux(RHEL) for Business Developers」を発表した。RHEL for Business Developersは現在、一般提供されている。
Red Hatでは、RHEL for Business Developersは、ビジネスに特化した開発およびテストシナリオにおいて、RHELに簡単にアクセスできるようにすることを目的としていると説明。Red Hat Developer Programを通じて提供される、新しいセルフサービス型のRHEL for Business Developersにより、ビジネス開発チームはハイブリッドクラウド全体にわたる現場システムを支えるプラットフォーム上で、アプリケーションの構築、テスト、反復開発をより迅速に行うことが可能となり、追加コストはかからないとしている。
Red Hat Developer Programのメンバーとして登録したユーザーは、1ユーザーあたり最大25までの物理、仮想、またはクラウドベースのインスタンスをセルフサービスで利用できる。これにより、現場でのワークロードを実行する同じプラットフォーム上でビジネスアプリケーションを開発でき、運用チームとの摩擦を軽減できる。
次世代エンタープライズアプリケーションの構築に必要な、最新のオープンソースアプリケーションプログラミング言語、ツール、データベースも含まれる。
RHEL向けの推奨コンテナ開発ツールであるPodman Desktopにより、開発者は、開発やテストのためにRed Hatソフトウェアコンポーネントにフルアクセスできるようになり、ブート可能なコンテナイメージも作成できる。
また、RHEL for Business Developersのユーザーは、さまざまなオプションのRed Hat Developer Supportサブスクリプションを購入できる。これより、Red Hatの長年にわたるLinuxの専門知識をプロジェクトのサポートに活用できる。
例えば、事業部門など従来のIT部門以外で働く開発者も、RHELにより簡単にアクセスできるようになり、開発者は本番環境で承認された同じプラットフォーム上で開発やテストを行うことができ、アプリケーションを本番環境へ移行する際の手間が減り、チーム間の摩擦も軽減されるとしている。
Red Hatでは、今回の新しいサービスは、既存の開発者向けサービスを補完するもので、個人での利用を目的としていると説明、また、すべてのRed Hat製品を含む、無償のRed Hat Developer Subscription for Individualsを対象といるという。さらに大規模な企業向けとしては、RHEL Developer Subscription for TeamsをRed Hatのアカウント担当者またはパートナーを通じて提供している。