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BIPROGY、製造業の購買・調達部門向けSaaS型ソリューション「eBuyerBrains Plus」を提供
2025年7月14日 12:46
BIPROGY株式会社は14日、購買・調達部門のDXを短期間かつ低コストで実現するSaaS型ソリューション「eBuyerBrains Plus」を提供開始した。
eBuyerBrains Plusは、BIPROGYの製造業向け調達購買管理システム「eBuyerBrains」の一部機能を強化し、SaaS型で提供するソリューション。SaaS型で提供することで、初期費用を抑えつつ、短期間での稼働が可能になる。また、量産単価や設備調達にも対応した見積機能と、サステナブル調達を実現するサプライヤー管理機能をさらに強化し、中堅・中小企業や非組み立て製造業など、より多様な製造業における直接材調達業務のDX推進と社会的要請への対応を可能にした。
見積もり業務やサプライヤー選定などの業務だけでなく、周辺業務やバイヤー業務全体を支援できる。見積価格の妥当性判断や、災害時におけるサプライチェーンの状況管理、サステナブル調達の観点からのサプライヤー調査など、多彩な機能で調達業務を支援する。また、必要な機能のみを部分的に導入することも可能なため、比較的低コストで購買・調達DXに取り組める。
直接材の単価決定プロセス強化に加え、設備調達向け都度見積もりにも対応。直接材の単価見積もり・単価改定見積もりは、Assy品(複数の部品が組み立てられた状態で納品される製品や部材)や支給材にも対応し、製造業の直接材調達業務を高度に支援する。工事や役務を含む、設備調達見積もりにも対応できる。
仕様パラメーター情報を活用し、価格の妥当性を視覚化することで、根拠のある価格交渉を実現。重回帰分析による価格予測も可能で、単なる相見積もりでの比較からの脱却を支援する。
サプライヤー評価に必要な情報収集もデジタル化し、サプライヤー戦略の高度化を支援。属人化されているサプライヤー情報を、システムによる一元管理を実現する。
サプライヤーや品目、価格などの情報を、事業部やグループ会社、海外拠点と共有できる。コスト査定機能や単価予測機能、サプライヤーとの面談情報共有により、属人化されたノウハウを組織全体で活用し、バイヤースキルの底上げに貢献する。
調達業務のBCP(事業継続計画)対策を強化し、災害時の迅速対応を実現。サプライチェーン全体のCO2排出量を可視化し、サステナブル調達にも貢献する。
サプライヤーにとっても利用しやすくするために、情報共有方法やデータの受け取り方法などを工夫し、サプライヤーと相互に協力しあえる体制を支援する。
定型フォーマット(API)によるインターフェイスも用意し、周辺システムとのスムーズな連携を支援する。
BIPROGYは、eBuyerBrains Plusを通じて、製造業における調達業務の高度化や完成品の安定調達の実現に引き続き貢献していくと説明。また、調達品目のCO2排出量を可視化することで、環境への配慮を重視した取り組みも加速させていくとしている。