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日立ソリューションズ、Splunkを用いてSAP S/4HANAシステムを監視するソリューション

 株式会社日立ソリューションズは14日、Splunk Services Japan合同会社との販売代理店契約に基づき、SAP S/4HANAのシステム全体を監視するソリューション「Splunk Service Intelligence for SAP Solutions」(以下、Splunk)を7月15日より提供開始すると発表した。日立ソリューションズでは、この「Splunk」を活用し、既存のSAPシステムからSAP S/4HANAへのシステム移行対応をトータルに支援するという。

 「Splunk」は、周辺システムやネットワークも含めた、SAP S/4HANAのシステム全体を監視するソリューション。通常時のシステム稼働状況をAIが学習し、障害となるしきい値を設定して常時監視することで、パフォーマンスの低下など障害の予兆や異常を検知した際は速やかに通知してくれる。

 また、稼働状況をダッシュボードで分かりやすく可視化し、異常を検知したプロセスやシステムを特定することで、ERPシステムに関わる関係者での迅速な情報共有を行え、復旧作業時間の短縮を実現するとした。

 なお、2027年末にSAP ERP 6.0(ECC 6.0)のメインストリームサポート終了が迫っているが、日立ソリューションズでは、後継となるSAP S/4HANAへの移行では、オンプレミスからクラウドへの移行になることもあって、専門人財の確保の難しさに加え、移行中や移行後の基幹システムが複雑で、発生する障害の検知や特定、解決に時間がかかることが大きな課題になっているという点を指摘。「Splunk」により、ERPのスムーズなクラウドマイグレーションと、移行中から移行後のシステムの全体監視、安定稼働に貢献すると、今回の取り組みをアピールしている。