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デージーネット、CentOS 8のアップデートパッケージ提供サービスを受付開始

 株式会社デージーネットは、2021年末でCentOS 8のサポートが終了することを受け、CentOS 8のアップデートパッケージ提供サービスを1月22日より受付開始すると発表した。

 CentOS 8の公式サポートが終了してしまうと、アップデートパッケージが入手できなくなることが予想されおり、利用しているソフトウェアに脆弱性が発見されても、修正が行われないまま放置されることになる。

 こうした問題を解決するため、デージーネットでは、同社と保守契約をしているユーザー向けにCentOS Linux 8のアップデートパッケージ提供サービスを案内しているが、さらに今回、そのサービスの対象を広げ、同社と保守契約をしていないユーザーからの受付も行えるようにした。

 このサービスでは、CentOS 8の公式サポート終了後の2022年1月から、CentOS 8を利用しているユーザーにアップデートパッケージを提供する。具体的には、Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 8のセキュリティに関する重大な問題を監視するほか、RHEL 8のソースパッケージを用いて、CentOS 8向けのアップデートパッケージを作成。さらに、提供するパッケージの動作確認も行うとした。なおアップデートパッケージは、同社が準備するリポジトリよりダウンロードできる形で提供するとのことだ。

 価格は、1サーバーあたり年間8万円。

 なお、サービス開始当初からすべてのパッケージを対象にすることは難しいため、デージーネットの顧客企業が利用しているパッケージのうち、必ず更新が必要なパッケージを選定して提供するとのことで、現時点では、kernel、glibc、OpenSSH、OpenSSL、BIND、httpd、PHPなど9種類のソフトウェアに関連するパッケージのみ提供される方針。ただし今後、利用者の状況に応じて対象パッケージを追加するとしている。