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サイバートラストのシステム監視用仮想アプライアンス新版、セキュリティガイドラインへの準拠を支援

 サイバートラスト株式会社は11日、MIRACLE ZBXベースのシステム監視用仮想アプライアンス「MIRACLE ZBX Virtual Appliance」の新版として、「同 V5.0」を提供開始すると発表した。

 MIRACLE ZBX Virtual Applianceは、仮想化環境上でゲストOSとして動作するMIRACLE LINUX、HAソリューション「MIRACLE FailSafe」、Zabbixをベースに機能拡張を行った統合システム監視ソフトウェア「MIRACLE ZBX」に加え、データベース、Webサーバーを統合・最適化して提供する仮想アプライアンス製品。

 今回の新版では、セキュリティ機能を強化した最新版のMIRACLE ZBX V5.0.9を搭載するほか、OSの設定に関してはCIS(Center For Internet Security)の提供するガイドライン「CISベンチマーク」に準拠しており、さまざまなセキュリティガイドラインへ準拠したシステム運用管理を支援するという。

 今回のCISベンチマーク準拠では、MIRACLE ZBX Virtual ApplianceのOS設定をCISベンチマークの基準に沿って設計されており、CISベンチマークのOSに関連する項目の88%に対応。これまでは各事業者側で対応する必要があった、セキュリティガイドラインの要件に沿ったOSの設定があらかじめ行われているため、構築工数を大幅に削減し、デプロイ後の作業をより簡潔に実現するとしている。

 なおCISベンチマークは、NIST Cybersecurity Framework(CSF)およびNIST SP800-53、ISO27000シリーズの規格、PCI DSS、HIPAAなどを含む、多くの確立された規格および規制の枠組みに対応しているとのことだ。

 またMIRACLE ZBX V5.0.9では、監査ログ出力やパスワードポリシー強化、データベースパスワード暗号化など、オープンソースソフトウェア(OSS)版のZabbixにはないセキュリティ機能が強化され、NISTのセキュリティガイドライン NIST SP800-171およびNIST SP800-53の要件に準拠している。

 MIRACLE ZBX Virtual Applianceは、サポートサービスを含めた年間サブスクリプション(監視対象台数499台まで)で提供され、価格は170万円(税別)から。