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サイバートラスト、MIRACLE ZBX 5.0ベースの仮想アプライアンスを提供

 サイバートラスト株式会社は29日、システム監視用の仮想アプライアンス「MIRACLE ZBX Virtual Appliance」の新版「同 V5.0」を同日より提供開始すると発表した。

 MIRACLE ZBX Virtual Applianceは、統合システム監視ソリューション「MIRACLE ZBXシリーズ」のラインアップのひとつ。OS、データベース、Webサーバー、監視ソフトウェアなどがあらかじめパッケージされており、VMwareの仮想環境にインポートするだけで監視サーバーの構築が完了するので、煩雑な構築作業を行わなくとも、監視サーバーを利用開始できるという。

 今回の新版では、Zabbix 5.0をベースに開発された「MIRACLE ZBX 5.0」と、最新のLinux OS「MIRACLE LINUX 8 Asianux Inside」を搭載新たに開発した設定ツールにより、コマンドラインで仮想アプライアンスの初期設定ができるようになり、より利便性が向上した。

 また、古いデータを削除するHouseKeeperについて、イベントを削除する際のSQLを修正し、万一の大量障害発生状況においてもイベント削除の負荷を削減することで、より安定した稼働を実現したという。

 このほか、MIRACLE ZBX 5.0で実装された機能拡張も利用できる。例えば、Go言語で開発された新しいエージェント「Zabbix Agent2」が利用可能となった。従来のエージェントと比較して、内部の監視処理改善による柔軟な監視設定、並列度の増大、およびGo言語を利用したプラグインシステムによる容易な機能拡張などのメリットを提供する。

 加えて、アプリケーションの更新情報をほかのアプリケーションへリアルタイム提供する仕組み「Webhook通知」も標準で実装されている。従来、Zabbixシステムからのアラート通知はメールがメインだったが、Webhook通知により、障害発生時にSlackやMicrosoft Teams、Redmineなど、さまざまなチケット管理ツールやアプリケーションへリアルタイムで通知可能になっているとのことだ。

 ライセンスは年間サブスクリプション方式で提供され、監視対象1~99台、年間インシデント数5件の場合で年間60万円(税別)から。