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ポートあたり最大90Wまでの大容量給電が可能――、アライドテレシスがPoE++対応スイッチ2製品を提供

 アライドテレシス株式会社は16日、IEEE 802.3bt(PoE++)規格対応のスイッチ「AT-x320-10GH」「AT-GS980EM/10H」およびオプション製品を、4月17日より出荷開始すると発表した。

 今回提供する2製品はいずれも、最大90WのPoE給電が可能なPOE++規格に対応したレイ3インテリジェントスイッチ。アライドテレシスの独自OS「AlliedWare Plus OS」による豊富なスイッチング/ルーティング機能を提供できるという。

 インターフェイスはPoE++給電対応の1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×8ポートと、アップリンクなどで利用可能なSFP×2スロットを搭載。ファンレスながらも、スイッチ全体では最大240Wまでの給電に対応するが、300W電源「AT-PWR300-70」を最大3台まで増設可能となっており、接続台数に応じた給電容量の提供、またはN+1の電源冗長に対応する。3台増設時には最大720W(N+1冗長時は最大480W)の給電能力を提供可能だ。

 なお2製品のうち、アドバンストモデルとなる「AT-x320-10GH」は、マイナス10℃~55℃の広い温度範囲に対応するほか、多彩なソフトウェア機能を備えているため、スマートビルディングや工場、倉庫のPoEスイッチとして利用可能。また、レイヤ3スイッチ機能とファンレス設計により、静穏性とネットワーク集約が求められる学校や病院のディストリビューションスイッチ用途にも適しているという。

 本体価格は18万円(税別)で、オプションの300W電源「AT-PWR300-70」は8万円(税別)。

AT-x320-10GH

 一方、エントリーモデルに位置付けられる「AT-GS980EM/10H」は、AT-x320-10GHと同じ給電能力を搭載しながら、ネットワークエッジ向けに機能を絞ることで、コストパフォーマンスを高めているとのこと。PoE++給電を生かした次世代無線LANアクセスポイントの集約スイッチとして利用できるほか、エッジでのルーティングを最小限のコストで実現するエッジスイッチソリューションを提供可能としている。

 本体価格は13万5000円(税別)で、オプションの300W電源「AT-PWR300-70」は8万円(税別)。

AT-GS980EM/10H