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日立ソリューションズ東日本、プロセス分析で顧客業務の課題解決を促進する「DX羅針盤サービス」を提供
2026年3月17日 12:02
株式会社日立ソリューションズ東日本は16日、ハートコア株式会社が提供するプロセスマイニングツールを活用し、顧客が業務で抱える課題の発見と解決を支援する「DX羅針盤サービス」を提供開始した。
プロセスマイニングとは、システムに着目して業務プロセスの課題を発見し、改善・改革につなげる分析手法の一つ。イベントログと呼ばれるシステムの操作時に記録される情報を収集して、業務プロセスの実態を可視化し、分析の切り口(条件)を加えながらプロセスのどの箇所に問題点(ボトルネック)が存在するかを浮き彫りにすることで課題要因を発見し、業務改善のための深掘りポイントを導出する。
結果の指標に着目した従来のBAツールによる分析とは異なり、過程に着目した分析手法のため、問題が発生している箇所を把握しやすく、改善施策の立案に直結する強みがある。
ビジネスプロセスモデリングとは、現場の声に着目して業務プロセスの課題を発見し、改善・改革につなげる分析手法の一つ。業務の流れを図式化(モデル化)し、シミュレーションを実行することで現状モデル(AsIsモデル)の構造上の問題を発見して改善施策の立案を可能にし、AsIsモデルをベースに将来的な姿(ToBeモデル)をシミュレートすることで、実現するための施策の効果を机上検証できる。
さらに、プロセスマイニングで可視化したプロセスを起点にAsIsモデルを作成することで、システムでは把握できていない作業の発見や、想定されていた業務オペレーションとのギャップを明らかにできる。
DX羅針盤サービスは、プロセスマイニングとビジネスプロセスモデリングを併用した手法を採用しており、両アプローチから業務プロセスの姿を漏れなく可視化する。特定のシステムにとらわれず、顧客の要求から顧客へのサービス提供までのオペレーション全体をスコープに入れた分析が可能になり、全体最適な課題を発見し、施策を立案できる。
プロセスマイニングツールには、ハートコアが提供する「apromore」を採用。apromoreは、学術由来の優秀な可視化アルゴリズムで、複雑な業務プロセスを高速・正確・簡潔に描画でき、施策の改善効果(ROI)を事前に定量証明できる実用的なシミュレーション機能により、施策の優先順位付けを効率化できる。また、生成AIによる分析作業を効率化するための支援機能を有しているため、専門知識がない人材でも分析結果から一定の示唆を得られる。
プロセスマイニングを行うためにはシステムのデータやログをイベントログの形式に加工(変換)する必要があり、効果的に分析するためにはツールの使い方の知識だけでなく「問題点から課題を導き出す洞察力」「実現可能な施策立案と現実的な効果予測を行う仮説検証力」といったスキルが必要になる。サービスでは、産業領域でのデータ加工や分析経験が豊富なエンジニアが課題要因の深掘りを行う。
日立ソリューションズ東日本は、AppSQUAREを代表とする業務効率化パッケージ提供ベンダーとしての豊富な製品知識と日立グループが持つ幅広いソリューションラインアップを強みに、DX羅針盤サービスでは課題を解決する施策とベストソリューションをセットで立案し、顧客の課題解決を支援するとしている。
また、従来は業務効率化の手段としてさまざまなサービス・プロダクトを提供してきたが、今回のサービス提供により、システム導入前の企画やシステム導入後の効果測定で関係者間での業務全体像や課題の共通理解のために利用し、業務変革のPDCAサイクルを回すことで、効果的なDXの推進が可能になると説明。今後は、アプリケーションプラットフォームとの組み合わせに特化した分析サービスの開発や、プロセスマイニングツール・提案ソリューションのラインアップ強化、タスクマイニングサービスの拡充などを実施する予定としている。
