アライドテレシス、PoE++対応スイッチと他社製ネットワークカメラとの相互接続性検証を実施

　アライドテレシス株式会社は2日、株式会社JVCケンウッド・公共産業システムと共同で、PoE++対応スイッチとPoE対応ネットワークカメラとの検証を実施したと発表した。

　今回は、PoEの新規格となるIEEE 802.3bt（PoE++）に準拠した自社スイッチ製品による、PoE++対応ネットワークカメラなど他社製PoE対応機器への給電、操作および高解像度映像データ転送の可否を検証している。

　製品は、アライドテレシスのPoE++対応スイッチ「AT-x320-10GH」とPoE++対応機器スイッチ用電源ユニット「AT-PWR300-70」と、JVCケンウッド・公共産業システムの屋外HDネットワークコンビネーションカメラ「VN-H678WPR」（PoE++対応）、4Kネットワークカメラ「VN-U78」（PoE対応）、4K対応カメラデコーダー「VN-D5」を利用。互いの製品が問題なく接続でき、スイッチからPoE機器への給電と通信ができたことを確認した。

　具体的には、ネットワークカメラに対して、PoE++（最大90W）による安定した給電が確認でき、従来のPoE+（最大30W）と比べて最大で約3倍の大容量給電が可能なことを確認したほか、屋外用ネットワークカメラのパン・チルト・ズームが正常に動作すること、各カメラの映像データがデコーダーに安定的に転送され、カメラの映像が途切れたり画質が低下したりすることなく表示できたことも確認している。

　アライドテレシスではこの結果を受け、安定したPoEまたはPoE++給電と大容量のデータ転送が必要とされる高解像度映像配信システムには、ポートあたり最大90WのPoE++給電が可能なAT-x320-10GHが集約スイッチに最適であることが確認できたとアピール。これからも、さまざまなPoE++デバイスとの相互接続性の検証を行っていくとのことだ。