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NECソリューションイノベータ、画像認識製品「NeoFace KAOATO」「FieldAnalyst」の最新版を提供

 NECソリューションイノベータ株式会社は、画像認識製品の機能強化として、顔認証パッケージ「NeoFace KAOATO」、画像による人物像分析システム「FieldAnalyst」の最新版を7月末より提供開始する。

 NeoFace KAOATOは、あらかじめデータベースに登録した人物の顔画像と、監視カメラが捉えた人物の顔画像を高速・高精度に自動照合し、特定人物の検知や部外者の立ち入り防止などに利用できる製品。

 NeoFace KAOATOの最新版では、人物の動線情報を提供する顔位置情報集計機能に加え、FieldAnalystの一部機能を組み込み、マスクやサングラスなどを装着した顔の検出が可能になった。

 カメラで撮影された人物の顔情報から人物の位置を分析し、カメラ間の移動経路を動線情報として提供できるようになった。位置を分析した人物の顔情報にIDを付与して動線情報を保存するため、ログ情報から期間を指定して抽出した動線情報をもとに、来場者ごとのリピート分析を行うことが可能になる。また、FieldAnalystの強化機能を一部組み込み、マスクやサングラスなどを装着した顔の検出を可能にした。

 FieldAnalystは、画像から自動で人物・顔を検出し、年齢性別などを推定する画像認識技術を活用した製品。今まで人の手で実施していた調査や分析をシステムで実現でき、客層分析ツールなどで活用できる。

 FieldAnalystの最新版では、マスクやサングラス、帽子を装着した人物の検出率を改善したことで、未検出の人物を減らし、より正確なデータを収集できるようになった。これにより、既存製品と比較して人物検出率が約20%向上した。

 また、店員の制服をあらかじめ登録することで、カメラに映る店員をスタッフとして検出し、検出人数から除外することに対応。グループ属性推定機能も追加し、人物個人の属性だけでなく、友人同士や家族といったグループ属性の推定に対応した(FieldAnalyst for Gateのみ対応)。

 NeoFace KAOATOの価格(税別)は、「NeoFace KAOATO サーバー」が49万8000円、カメラ4台まで制御可能な「NeoFace KAOATO 監視」が24万6000円、カメラ1台を制御可能な「NeoFace KAOATO 入退室」が12万3000円。各種オプションは、NeoFace KAOATO サーバーの顔位置情報集計オプションが34万円。NeoFace KAOATO 監視の年齢性別推定オプションが19万8000円、検出強化オプションが10万円。

 FieldAnalystの価格(税別)は、サーバー1台につき必要なサーバーライセンスが20万円、カメラ1台につき必要なカメラライセンスが30万円。各種オプション(サーバー1台につき1ライセンス必要)は、装着物推定オプションが20万円、笑顔推定オプションが10万円、スタッフ検出オプションが20万円、グループ属性推定オプションが20万円。