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NEC、顔認証技術で出退勤時刻を記録するクラウド勤怠管理システム

 日本電気株式会社(以下、NEC)は28日、顔認証技術を活用して出退勤時刻を記録するクラウド勤怠管理システムを製品化し、販売を開始した。

 システムは、NECの顔認証AIエンジン「NeoFace」を用いたクラウド顔認証基盤「NeoFace KAOATO」や、株式会社ヒューマンテクノロジーズのクラウド勤怠管理システム「KING OF TIME」の、NEC向けブランド「勤革時(きんかくじ)」などを組み合わせたもの。

 顔認証技術を活用することで、専用アプリをインストールしたiPadの内蔵カメラで顔を撮影するだけの簡単な操作で本人を認証し、出退勤時刻を記録でき、なりすましによる不正行為を抑止できる。さらに、株式会社シフトが提供する二次元カラーバーコード「Chameleon Code(カメレオンコード)」を組み合わせた2要素認証にも対応し、より厳格な本人認証を行うことも可能となっている。

 打刻専用機や勤務管理用のPCなどを用意する必要が無く、iPadのみで勤怠データをクラウド上に保存・管理できるため、設置場所を選ばず省スペースでのシステム導入を実現。クラウドサービスとして提供することで、安価に勤怠管理システムを導入でき、機能追加や法改正対応に伴うバージョンアップ時も追加費用は不要で利用できる。

 価格(税別)は、基本料金が1IDにつき月額300円、顔認証打刻ライセンス費用が1台につき4万円から。提供開始時期は6月。NECでは今後5年間で1万5000IDの販売を目標とする。