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画像から性別・年齢などを推定するNECソリューションイノベータの「FieldAnalyst」、LinuxやAndroid向けのSDKを提供

 NECソリューションイノベータ株式会社は2日、画像による人物像分析システム「Field Analyst」の新版として、開発キット「FieldAnalyst SDK」のLinux OSおよびAndroid OS対応版を提供開始すると発表した。また同システムの新シリーズとして、屋外向け人物像分析システム「FieldAnalyst for Gate EX」を10月に提供開始する。

 FieldAnalystは、画像から自動で人物・顔を検出し、性別・年齢などを推定する画像認識技術を活用した製品。従来は人の手で実施していた調査や分析をシステムで実現可能になる点がメリットで、客層分析ツールなどの用途で活用できるという。

 今回提供するFieldAnalyst SDKの新版では、対応OSの追加により、PC以外にPOSレジや券売機、自動販売機をはじめとした組み込み機器などにおいても、人数や年齢、性別などの来場者の客層を分析するシステムを構築/導入できるようになるとのこと。

 なおFieldAnalyst SDK(Linux版/Android版)では、開発ライセンス、動作評価マシン用の評価用ランタイムライセンス、商用ランタイムライセンスが提供される。

 価格(以下、すべて税別)は、開発ライセンスでは、人物・顔検出用が150万円、年齢性別用が100万円、装着物・笑顔推定用が100万円。いずれも、開発サーバー(PC)1台につき1ライセンスが必要で、評価用ランタイムライセンスが1ライセンス付属している。

 また、評価用ランタイムライセンスは、人物・顔検出用が6万円、年齢性別推定用が4万円、装着物・笑顔推定用が4万円。こちらは、動作評価マシン1台につき1ライセンスが必要になる。

 商用ランタイムライセンスは、人物・顔検出用が30万円、年齢性別推定用が20万円、装着物・笑顔推定用が20万円。

 一方、新ラインアップのFieldAnalyst for Gate EXでは、人物がさす傘を検出し、人物として認識することにより、雨天時などにおいても、より正確な来場者数をカウント可能になることから、屋外における来場者の客層分析を可能にするとしている。

 価格(以下、すべて税別)は、サーバーライセンスが20万円、カメラライセンスが40万円、顔装着物推定オプションが20万円、笑顔推定オプションが10万円、スタッフ検出オプションが20万円、グループ属性推定オプションが20万円。いずれも無期限ライセンスだが、年間ライセンスも提供可能としている。またハードウェア機器費、SI費、工事費は別途見積もり。

従来製品(FieldAnalyst for Gate)の検出イメージ
「FieldAnalyst for Gate EX」の検出イメージ