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街中・広場の賑わいや混雑度をリアルタイムに分析――、NECソリューションイノベータが新システムを提供

 NECソリューションイノベータ株式会社は24日、人や車の動きをリアルタイムに検出するとともに、高精度な行動検知を行う「FieldAnalyst for Scene Understanding」のシリーズ製品として、街中・広場の混雑度・賑わい度をリアルタイムに分析するシステム「FieldAnalyst for Scene Understanding Light」を提供開始すると発表した。

 FieldAnalyst for Scene Understanding Lightは、街中や広場、イベント会場等の混雑度・賑わい度をリアルタイムに計測・表示する製品。カメラで撮影した映像から人物を検出し、その場の混雑度・賑わい度を計測・表示してくれるという。

 具体的には、AIによる独自の画像分析技術を利用し、最大20メートル幅のカメラ映像内の人物を検出して、その場の混雑度を計測できる。また、映像の中に複数のエリアを設定し、エリア別の混雑度を計測することも可能で、駅前・商店街などの街中、公園や広場、居住エリアの共有スペースなどの混雑度・賑わい度を把握し、都市計画立案や地域活性化の施策検討に活用できるとのこと。

混雑度計測の画面イメージ

 さらに、あらかじめ指定した特定エリアへの人物の立ち入りを検知する機能を備えており、街中の立ち入り禁止エリア、あるいはマンション・団地などの一般管理エリアへの立ち入りを監視できるので、安全確保と快適な空間の創出を支援するとしている。

立ち入り検知の画面イメージ

 加えて、モバイル端末やPCからインターネット経由で混雑状況の推移を確認できるようにする「グラフ表示オプション」と、REST APIの外部出力機能を提供する「REST APIオプション」も提供される。後者を利用すると、他のシステムやホームページに計測データを取り込み、混雑状況を表示するといった利用法に対応可能だ。

 なお、製品には学習済みの検知エンジンが搭載されているため、PCにインストールし、現地でカメラ映像に合わせてチューニングすれば、簡単に利用を開始できる点もメリットで、最短2週間という短期間で運用を始められるとした。カメラについても、既設のネットワークカメラを活用できるので、初期費用を抑えた導入が可能とのこと。

 FieldAnalyst for Scene Understanding Lightの価格(税別)は、サーバライセンスがPC1台あたり年間19万2000円、カメラライセンスがカメラ1台あたり年間28万8000円。グラフ表示オプションは、カメラ1台あたり年間12万円、REST APIオプションはカメラ1台あたり10万円となっている。