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さくらのクラウド、HashiCorp Terraformを利用したクラウド構成管理サービスを提供

 さくらインターネット株式会社は11日、クラウドサービス「さくらのクラウド」のオプションとして、「HashiCorp Terraform」(以下、Terraform)を利用したクラウド構成管理サービス「リソースマネージャー」を提供開始する。さくらのクラウド利用者は、追加料金なしで利用できるという。

 Terraformは、インフラの構築、変更、バージョンの管理をコードで行うためのコマンドラインツール。米HashiCorpがオープンソース製品として提供しており、コンピューティングリソースやストレージ、ネットワークといった基本要素から、ロードバランサー、DNS、データベース、CDNといった応用的な部分まで、システムを構成する基盤を手作業ではなくコードで管理できるという。

 リソースマネージャーでは、このTerraformをもとに、さくらのクラウドのユーザーコミュニティ「Sacloud」が開発したさくらインターネット公認ツール「Terraform for さくらのクラウド」を利用。さくらのクラウドのコントロールパネル上で、複数台のサーバー構成、ロードバランサーなど、インフラ構成情報のテンプレートを選択すると、複雑なサーバー構成を一括構築したり、更新や削除などの管理を行ったりできるとのこと。

 現在は以下のテンプレートが公開されており、随時追加される予定だ。

・サーバを1台構築しシンプル監視する構成
・VPCルータを設置し、配下にサーバを構築する構成
・Webサーバを2台構築し、ロードバランサで冗長化する構成
・DBやNFSアプライアンスも利用した複合構成を構築