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ネットワールド、HashiCorpのインフラ構築自動化製品を国内販売
2020年4月16日 12:21
株式会社ネットワールドは16日、米HashiCorpとディストリビューター契約を締結し、マルチクラウド環境でクラウドネイティブなインフラ構築や機密情報管理の自動化を可能にするソフトウェアソリューション群と日本語のヘルプデスクサポートの国内販売を開始したと発表した。
HashiCorpでは、開発から運用までをカバーし、ハイブリッドクラウド、マルチクラウド環境でのインフラやセキュリティのあるべき姿を再利用可能なコードで定義することで、大規模環境でも迅速な展開や運用管理、セキュリティやガバナンスの徹底を自動化できるツールを提供している。
ツール群のうち「Terraform」は、ソースコードとしてインフラの構成を定義し、インフラのあるべき姿をコードで検証、レビュー、再利用する。プライベートクラウド、パブリッククラウド、外部サービスの導入についてワークフローを変えずに可能にし、デベロッパーとオペレーター間でインフラのプロビジョニングを共有する。
「Vault」は、トークンやパスワード、証明書や暗号化キーなどのシークレット情報を一元管理し、生成、保存、提供を行う。データ暗号化のためのシンプルなAPIと暗号化キーを一元的に管理し、アプリケーションのデータを安全に保つことができる。
「Consul」は、サービスレジストリ、ヘルスチェック、DNSなどの機能を提供し、あらゆるサービス検出やサービス同士の接続を担う。また、mTLSベースの暗号化やアイデンティティベースの認可機能を提供し、サービス間の通信を安全に保つ。
「Nomad」は、マイクロサービス、バッチ処理、コンテナ化およびコンテナ化されていないアプリケーションを組み合わせてデプロイや管理ができ、既存のメジャーなワークロードにも対応可能。シンプルなアーキテクチャーで、セキュリティや運用コストの肥大化を抑える。
ネットワールドでは、HashiCorpのツール群と技術はいずれもオープンソースとして公開されており、日本でも先進的な技術者に利用されているが、今回、ネットワールドが商用版と日本語のヘルプデスクサポートを提供することにより、エンタープライズ市場での導入を加速させ、導入ユーザーの裾野を拡大するとしている。
製品はネットワールドおよび販売パートナー経由での販売となり、稼働環境はオンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウド。価格は要問い合わせ。日本語ヘルプデスクサポートは、商用版の「Terraform」「Vault」「Consul」「Nomad」製品に対し、オプションとして提供する。