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日立ソリューションズ、ウェブアプリケーションで大量の空間情報を活用できる「GeoMation 地理情報システム マルチプラットフォームクライアント」

 株式会社日立ソリューションズは、スマートデバイスやPC上のウェブアプリケーションで、大量の空間情報をスムーズに利用できるライブラリ「GeoMation 地理情報システム マルチプラットフォームクライアント」を11月1日から販売する。

 GeoMation 地理情報システム マルチプラットフォームクライアントは、日立ソリューションズの「GeoMation 地理情報システム」のサーバーと連携することで、ウェブアプリケーション上で大量データをストレスなく自在に利用できるようにするためのライブラリ群。

 描画性能では、従来の10倍となる60fpsに対応し、地図上に数万点のアイコンを配置した場合でも高速な表示を可能とするほか、大量な時系列情報を滑らかにアニメーション再生させるなど、100種類以上のライブラリを用意しており、すぐに活用できるサンプルコードも用意する。

 GeoMation 地理情報システムのサーバーとライブラリの連携により、時系列の大量データ高速表示を実現。サーバー側で時系列のビッグデータを集計・分析し、その結果をウェブブラウザーの地図上でヒートマップやグラフに可視化して表示でき、時系列のビッグデータを空間情報として可視化するサービスの提供を支援する。

 また、Google Mapsをはじめとする地図配信サービスを連携したウェブアプリケーションを簡単に開発することも可能。Google Mapsパートナーである日立ソリューションズでは、Google Maps API プレミアムプランとGeoMation 地理情報システムを組み合せたサービスを提案していく。

 製品により、従来のウェブアプリケーションでは難しかった、地図上での大量データのスムーズな利用が可能になり、企業においてはイベント時の人流シミュレーションによるマーケティングや、IoTデータを利用した多数の設備管理などができるようになると説明。また、スマートデバイスやPCなど、さまざまなデバイス上で利用できる、地図を活用したウェブアプリケーションを簡単に構築できるとしている。

 日立ソリューションズはこれまで、電力・ガスなどの社会インフラ分野を中心に、製造・流通業の一部の企業に向けて「GeoMation 地理情報システム」を導入し、業務を支援する地図情報システムを提供してきた。今回の製品も、社会インフラ分野の業務で検証済みで、11月から本格導入される予定としている。