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日立ソリューションズ、データクレンジングに対応した空間情報ソリューション

 株式会社日立ソリューションズは5日、空間情報ソリューション「GeoMation」のラインアップに、住所の正規化や名寄せなどのデータクレンジング機能を搭載し、エリアマーケティング分野で有効に活用可能な「GeoMation 位置情報活用マーケティングソリューション」を追加すると発表した。2月6日から販売開始する。

 「GeoMation 位置情報活用マーケティングソリューション」は、大量データの地図上でのスムーズな表示に特徴を持つGeoMationで培ってきたノウハウを生かした上で、マーケティング分野で活用しやすいように強化したもの。顧客情報、購買情報、スマートフォンやセンサーなどから取得するIoTデータなどを統合する際の品質を高めるため、データクレンジング機能を搭載している。

 具体的には、複数の顧客情報の統合時に、住所や名前、電話番号などの正規化・書式整形を行い、重複削除や名寄せを行うことができる。特に、名寄せの精度向上に重要な住所情報正規化については、市町村の住所改定や海外の住所にも対応しており、最新情報へ正規化できる。さらに、住所情報が一致するメンバーを家族として統合する世帯名寄せも行えるとのこと。

 これらの機能により、二重登録による広告の重複配信を防止できるほか、世帯単位でのマーケティングにも活用可能で、顧客満足度の一層の向上を図れるとした。

 また、実店舗やECサイト、SNSの顧客情報や購買情報、スマートフォンなどのIoTデバイスから取得する大量データ、各種統計情報などを統合・分析し、顧客の性別や年齢、収入などの顧客属性や嗜好(しこう)、来訪頻度などの行動パターン、現在位置を地図上で可視化できる機能も搭載する。

 企業は、こうした機能を活用することで、商圏分析や出店戦略策定に加え、顧客の位置情報を活用したスマートフォンへの広告のプッシュ通知、通行人の属性に合わせたデジタルサイネージへのコンテンツ配信など、効果の高い広告戦略の策定に利用できる。

 加えて、国土地理院の地図や国内の主要な市販地図コンテンツ、国勢調査、経済センサスなど、複数の統計情報を用意しており、名寄せした顧客情報に統計情報をひも付けることも可能。これらを活用して個人特性を付与し、マーケティング戦略の評価・修正を素早く行える点も特徴とした。

 さらには、さまざまな空間分析機能やルート検索機能にも対応できるため、これらの機能と統計情報を組み合わせ、業務に応じたエリアマーケティングを簡単に行えるとしている。

 なお、このソリューションの基盤には、ピツニーボウズジャパン株式会社の顧客データ管理統合製品「Spectrum」を組み合わせているとのことだ。