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アイランドシックスとNEC、それぞれのブースで量子鍵配送による量子鍵暗号通信を展示

Interop Tokyo 2024会場レポート

 最新のICT技術やソリューションを体験できるイベント「Interop Tokyo 2024」の展示会が、6月12日から14日まで、千葉県千葉市の幕張メッセで開催されている。

アイランドシックスとNECが量子鍵配送(QKD)による量子鍵暗号通信を展示

 アイランドシックス、NECの両ブースではそれぞれ、量子鍵配送(QKD)による量子暗号通信について展示やデモをしていた。

 量子鍵配送とは、量子力学の原理に基づき、光子を用いて暗号鍵を安全に伝送する方式。量子鍵配送を用いて事前に暗号鍵を伝送し共有したうえで、ワンタイムパッド暗号方式によって暗号化通信することで、解読されない通信が実現できるという。

 アイランドシックスのブースでは、東芝の量子鍵配送装置とPacketLight社の光レイヤ1暗号装置を用いた量子暗号通信を展示していた。なお、Best of Show Awardでニューウェーブ部門のグランプリを受賞した。

 同様に、NECのブースでも量子鍵配送装置を展示していた。量子鍵配送のBB84の方式を採用し、NEC独自技術により環境条件の厳しいフィールドファイバーでも安定動作するという。

アイランドシックス:東芝の量子鍵配送システム
アイランドシックス:PacketLight社の光レイヤ1暗号装置
図の下側の接続が量子鍵配送の通信、上側の接続がそれによる暗号化通信
NECの量子暗号システムの説明
NECの量子鍵配送装置