ニュース
GxP、IBM iのモダナイゼーションを支援するコンサルティングサービスを提供
2025年8月21日 10:00
グロースエクスパートナーズ株式会社の子会社である株式会社GxPは20日、IBM iを利用する企業向けに、企画立案から経営層上申、計画策定、実行までを一貫して伴走する新コンサルティングサービス「IBM i モダナイゼーション支援サービス」を提供開始した。
GxPは、カナダFresche Solutionsが開発したIBM iアプリケーション解析ツール「X-Analysis」の日本総代理店として、ツールの強みを生かして、技術者の世代交代や業務ロジックのブラックボックス化、運用・保守が属人化するなどの問題を抱えたシステムを解析し、モダナイゼーションを支援している。2025年7月には生成AIを活用した新機能「X-Analysis Assistant」を正式リリースし、追加費用なしでRPG/COBOLのブラックボックス資産を自然言語で可視化し、Webブラウザー上で直感的に操作・活用できる環境を整備した。
IBM i モダナイゼーション支援サービスの提供により、顧客はツールの活用に加え、モダナイゼーションの経験豊富な伴走コンサルティングとの両輪でモダナイゼーションプロジェクトを推進できるようになるとしている。
IBM i モダナイゼーション支援サービスで提供するサービスのうち、「経営層向け上申資料の作成支援(6週間)」は、モダナイゼーションの投資対効果(概算)やリスク、移行ロードマップ案を整理し、経営判断に必要な文書の作成を支援する。
「モダナイゼーション構想・計画作成支援(3カ月)」は、モダナイゼーションで目指すシステムの全体像を作成した上で、具体的にどのようにモダナイゼーションを進めていくかの全体計画の作成や費用見積もり(概算)を行う。
「業務改革支援(6週間)」は、モダナイゼーションに際し、業務プロセスの課題が大きい場合、BPR(業務改革)により業務を見直し・シンプル化することで、効果的なモダナイゼーションを実現する。
「ベンダー・ソリューション選定支援(3カ月)」は、新たなベンダーのサポートが必要な場合、RFP(提案依頼書)、比較表などの作成によるベンダー・ソリューションの選定・上申を支援する。
「プロジェクトPMO支援(プロジェクト期間に応じて)」は、モダナイゼーションプロジェクトにおける、プロジェクト管理、ベンダーコントロール、進捗管理等を行い、安全・確実なプロジェクト推進を支援する。
サービスにより、短期間で経営判断に必要な材料を提示し、モダナイゼーションの経験豊富なコンサルタントの参画とテンプレートとアセットの活用により、最短6 週間で意思決定に必要なロードマップと投資対効果を可視化する。
生成AI機能が付加されたX-Analysisによる客観的な現状診断や、RPG/COBOL資産の設計情報の自動リバースエンジニアリングにより、改修難易度や影響範囲を定量評価し、実現性の高い計画を作成する。
IBMの最新技術動向とシームレスに連携するとともに、IBM iサービス、Db2 for i、オープンソースなどの最新機能を最大限活用しつつ、Java/Node.jsや主要クラウドとの親和性を確保する。
段階的モダナイゼーションによりリスクを最小化するとともに、「まずはAPI化」「UIだけWeb化」など、ビジネスインパクトと投資効果のバランスをとったステップを提示し、現行業務を止めずに段階的な近代化ができるとしている。
GxPは、IBM iユーザー企業のデジタル変革を支援するために、AIコードアシストによるRPG資産の効率的リファクタリング、IBM iと主要クラウドを組み合わせたハイブリッド/マルチクラウド運用テンプレート、セキュリティ&コンプライアンス強化支援メニューなどを順次拡充し、IBM iの価値を高めながら顧客のビジネス競争力を向上させる取り組みを続けていくとしている。