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アライドテレシス、自己学習型のインシデント対応訓練コースを拡充 VPNやクラウド、APIなどのセキュリティを学習
2025年8月21日 08:30
アライドテレシス株式会社は20日、教育・研修サービス「Net.Campus」のラインアップに、3種類の自己学習形式のインシデント対応訓練コース「VPN装置の脆弱性攻撃編」「クラウド利用時の対処編」「APIサプライチェーン編」を追加すると発表した。
「NetQuest Platform」は、アライドテレシスが独自開発したクラウド型インシデントレスポンス訓練基盤。インターネット環境とWebブラウザさえあれば場所を問わず受講可能なほか、事前準備や調整にかかる手間とコストを抑えられる点を特徴としている。
今回は、この「NetQuest Platform」を利用した自己学習形式のインシデント対応訓練コース3種を新たに開発し、提供を開始した。いずれも既存の教育・訓練プログラムを基に設計されており、自由度の高い学習環境を提供できる。なお「NetQuest Platform」を利用しているため、途中での保存・再開に対応しており、空き時間を活用しながら段階的に学習できるとのことだ。
1つ目のコースは、「【自己学習型】VPN装置の脆弱性攻撃編」。VPN機器の脆弱性を起点に始まる攻撃に対し、情報システムの管理者として、テレワークシステムの一時停止の決断や、素早い復旧に向けた対応などを中心に、自己学習形式の訓練を実施する。
2つ目の「【自己学習型】クラウド利用時の対処編」では、クラウド環境固有の注意点に着目したインシデント対応の自己学習形式訓練を行える。クラウド環境では、大規模な情報システム運用が容易になる一方、設定不備を突かれて大きな被害を受けた事例も報告されており、こうした状況を踏まえた訓練になっているとのこと。
3つ目は「【自己学習型】APIサプライチェーン編」。DX(デジタルトランスフォーメーション)の進行、企業・サービス間の情報システムの連携拡大に伴い、APIサプライチェーンの重要性が高まる一方で、脆弱な鎖への攻撃がシステム全体へ波及する危険性も増大している。このコースでは、システム連携の肝となるAPIセキュリティに着目し、インシデント対応の自己学習形式の訓練を実施するとした。
3コースとも訓練時間は3時間で、価格は各コース1名あたり4万4000円(税込)。