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ハイブリッド無線LAN「AWC-CB」でドローンを飛ばすデモ――、アライドテレシスは4つのテーマでソリューションを展示

Interop Tokyo 2018会場レポート

 Interop Tokyo 2018のアライドテレシスのブースでは、ドローンを飛ばすデモが行われていた。ドローンに関しては、DJI社の代理店、株式会社セキドの協力を受けている。

 これは、同社の無線LANアクセスポイント(AP)を複数用いた構成において、1台ずつ独立したSSIDを持つ「セル型(マルチチャンネル型)」と、複数台を1つのAPとして扱う「ブランケット型(シングルチャンネル型)」を両立させるハイブリッド技術「AWC Channel Blanket(AWC-CB)」のデモ。

 デモの舞台には複数台のAPが設置された。ドローンはブランケット型でつながり、飛んでいく位置により、接続するAPがタイムラグなしで移り変わる。同時に、固定されたスマートフォンがセル型でつながってリアルタイム動画を流す。

アライドテレシスのブースでドローンを飛ばすデモ
ドローンを飛ばす舞台に複数台のAPが設置。右のAP近くにスマートフォンが見える
ドローンがブランケット型で、スマートフォンがセル型でつながる
スマートフォンからのリアルタイム動画(画面右)と、ドローンとの接続状況(画面左)が表示される。

全体を4つのテーマに分けて展示

 アライドテレシスのブース全体では、「つなぐ」「まもる」「つかう」「まなぶ」の4つのテーマに分けて展示がなされている。

 「つなぐ」のうち無線LANでは、前述のAWC-CBを説明。ドローンと同様に、プラレールを走る電車にスマートフォンを乗せ、複数のAP間を切断なしで移動する装置を展示している(ただし取材時には走っていなかった)。

 また、自律型無線LANソリューションAWCや無線AWC-CBといった無線LANネットワークから、有線LANネットワークまで対応したネットワーク管理ソフト「Vista Manager EX」についても展示している。

「つなぐ」コーナーのAWC-CBの展示
ネットワーク管理ソフトVista Manager EXの展示

 「つなぐ」の有線LANでは、「IoT Network Ready!」をキャッチフレーズに、SD-LANやSD-WANをまじえて各種ネットワーク機器を展示している。

 100G対応のコアスイッチSBx980 GEN2でもIoTを意識し、6万台を超えるIPデバイスのルーティングやスイッチング、フィルタリングに対応する。

「IoT Network Ready!」
有線LANのネットワーク機器
コアスイッチSBx980 GEN2

 「まもる」のコーナーでは、SDNを使ったネットワークセキュリティ「SES」と、クライアント管理の「SKYSEA Client View」を組み合わせた情報漏えい対策を展示。新しいクライアントが接続されたときにSKYSEA Client Viewに通知して照合し、登録されていないクライアントであれば隔離する。

 そのほか、ペネトレーションテストによる攻撃手法の研究やテストサービスについても展示。その結果は「まなぶ」分野にもつながっているという。

SESとSKYSEA Client Viewの組み合わせを紹介
左のPCは管理画面。右のPCが遮断された
SESのデモ機材。一番下がSESのアプライアンス、その上がSDN対応スイッチ
ペネトレーションテストの紹介とデモ

 「つかう」のコーナーでは、運用管理サービス「Net.Service」について展示している。そのうち、監視の「Net.Monitor」と、Net.Monitorも含むネットワーク統合管理サービス「Net.AMF」を紹介していた。

Net.MonitorとNet.AMFの紹介
Net.Monitorのデモ

 「まなぶ」のコーナーでは、サイバーセキュリティ教育研修のアライドテレシスアカデミーを展示。提携によるCSX(ISACA CYBERSECURITY NEXUS)やNorwich Univ NUARIも紹介している。

アライドテレシスアカデミーの展示