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アライドテレシス、IP-PBXと無線LAN技術「AWC-CB」を組み合わせ、音声通話の検証を実施

日立情報通信エンジニアリングと共同で

 アライドテレシス株式会社は12日、株式会社日立情報通信エンジニアリング(以下、日立)と共同で、IP-PBX、ビジネスホンとチャンネルブランケット型無線LAN技術「AWC-CB(AWC Channel Blanket)」を組み合わせ、次世代VoIPシステム向けに、移動体による音声通話の共同検証を実施したと発表した。

 この共同検証では、AWC-CBをインフラとして用いることにより、IP-PBXとスマートフォンによるVoIP通話が、安定した音声通話の実現できるかどうかを検証するもの。

 具体的には、日立の大規模向けIP-PBX「CX-01」、あるいは小規模向けビジネスホン「S-Integral」を導入した環境において、AWC-CBで動作するアライドテレシスのアクセスポイント「AT-TQ5403」経由で、内線電話機とiPhone/Android端末が音声通話を行い、移動による通信の切断や音声の劣化がないことを検証した。

 あわせて、扉や障害物などの影響を受け、端末とアクセスポイントの間が一時的な電波の劣化状態になった場合でも、近隣のアクセスポイントへ通信を切り替えて音声通信を継続可能であることも検証している。

 この検証の結果、無線LANでの音声通話(VoIP)では問題となっていた、ローミングによる通話の切断や音声の劣化を解消できることがわかったという。

大規模向けシステム構成
小規模向けシステム構成

 アライドテレシスでは今後も、無線LANの問題であったローミングやスティッキークライアントの問題を解決できるAWC-CBと、さまざまなシステムとの検証を実施し、無線LANの利用シーンの拡大を進めていくとしている。