イベント

Dell Technologiesのブランドファミリーが1カ所に集結――、Dell EMC World 2017が開幕

初日基調講演レポート

14世代のPowerEdgeを発表

 2つ目の「インフラストラクチャ」では、「われわれのアプローチで重要だと思っているのは、製品群として投入すること、さらに、すべての領域で一番であること。Dell EMCから製品を購入すれば、リーダーとパートナリングを組んでいることになる」として、「そのDell EMCが、今回のイベントで最大の発表になるのが、14世代サーバーである新たなPowerEdgeである」と位置づけた。

 ゴールデンプレジデントは、「Intelのロードマップと緊密に連携しながら製品化されたサーバー。最新のデータセンター基盤のために作られたものであり、デジタルトランスフォーメーションのために作られたものである。そして、拡張性に優れ、コストを抑制し、驚くようなテクノロジーが詰まった製品である。また、デザイン性にも優れたものである」などとした。

 14世代のPowerEdgeは、サーバー1台あたり最大50%のVDIユーザーを追加でき、ハードウェアの問題解決時間を最大90%短縮することができるといった特徴を持つ。

14世代PowerEdge

 ここで、Intelのダイアン・ブライアント上席副社長兼データセンター事業本部本部長が登壇。「ITは企業の成功に直結するものになり、その方向性はDellとIntelは同じである。さらに、DellとEMCがひとつになったことは市場に大きなインパクトを与えることになる。新たな14世代サーバーは、今年夏に登場する新たなXeonプロセッサを搭載したものであり、パフォーマンスとセキュリティ、効率性を高め、クラウドコンピューティングの強化に最適化したものになる。そして、Intelの次世代のセキュリティ技術も活用している。早期導入ユーザーからは素晴らしいフィードバックを得ている。さまざまなニーズを満たせるものになる。クラウドソリューションを抜本的によりよいものをすることができる」と発言した。

Intelのダイアン・ブライアント上席副社長兼データセンター事業本部本部長(右)

 また、DELL EMC サーバーソリューション担当のアシュレー・ゴラクパーワラプレジデントは、「第14世代のPowerEdgeは3年前から開発を進めてきたものであり、サーバー業界において、最も優秀な人材によるチームが開発した製品。DellとEMCが一緒になって発売する最初のサーバーである。開発では、数千人の顧客とやりとりをして、その声を反映した。AIや機械学習などの動きをとらえ、マルチベクタークーリング技術を採用し、GPUも搭載。MVMeフラッシュの採用により、低遅延化を実現。19倍多いストレージを搭載できる。また、デジタルトランスフォーメーションを加速するために必要な性能を実現したサーバーであり、将来のためのプラットフォームである」と強調した。2017年夏に出荷する予定だ。

DELL EMC サーバーソリューション担当のアシュレー・ゴラクパーワラ プレジデント(右)