特別企画

大阪ローカルリージョン、Nitro、Kubernetes――、進化を続けるAWSクラウドインフラストラクチャを解説する

 アマゾン ウェブ サービス ジャパン(以下、AWSジャパン)は15日、報道関係者向けにAWSのクラウドインフラストラクチャに関する説明会を行った。

 2017年11月に米ラスベガスで開催された年次カンファレンス「AWS re:Invent 2017」で発表された内容を中心に、2017年第4四半期以降のインフラ関連アップデートの詳細を、AWSジャパン 技術統括本部 本部長 技術統括責任者 岡嵜禎氏が解説している。

 本稿ではその内容をいくつかピックアップしながら、AWSインフラの進化の方向性を探っていく。

AWSジャパン 技術統括本部 本部長 技術統括責任者 岡嵜禎氏

ビジネスアップデート――生まれ変わった「aibo」もAWSで

 グローバル/日本ともにAWSのビジネスは順調に推移しており、2017年第4四半期の売上高は51億1300万ドルで、前年度比44.6%の成長を実現。通年では174億5900万ドル、日本円で約2兆円規模のビジネスまで成長している。

 日本の顧客数は10万を超えており、ここ最近のユースケースとして岡嵜氏は、住信SBIネット銀行における基幹システムの移行事例、AIを備えたソニーの新「aibo」におけるAWS IoTなど、各種サービスの活用を挙げている。

新「aibo」の頭脳を支えるAWSのクラウド基盤

 なお、岡嵜氏は顧客がAWSクラウドを使い続けることで得られるメリットとして以下の3点を挙げた。

・インフラ管理からの解放による他社との差別化領域へのフォーカス
・ビジネスアジリティの向上によるイノベーションの加速
・AWSによる継続的なセキュリティ投資がもたらすセキュリティ強化