ニュース

サイオステクノロジー、AIOpsを見据えた機能を追加したHAクラスターソフト「LifeKeeper v10.1」を提供

 サイオステクノロジー株式会社は7月30日、HAクラスターソフトウェア「LifeKeeper v10.1」を提供開始した。

 LifeKeeperは、全世界で9万ライセンス以上の導入実績があるHAクラスター製品。LifeKeeperを導入することで、アプリケーションレベルでの可用性担保の実現に加えて、データレプリケーション製品の「DataKeeper」と組み合わせることで共有ストレージを使用せずクラウド上でシステムを冗長化させ、システム全体の可用性が高められる。

 LifeKeeper v10以降の製品体系は、システムの二重化や自動切り替えといった障害対策の基本機能を提供する「基本パッケージ」と、各種データベースやミドルウェアの高度な監視・復旧を可能にする「Recovery Kit(オプション)」、および「データレプリケーション機能」で構成されている。ユーザーのシステム環境(Linux版/Windows版)や要件に合わせて最適なライセンスを柔軟に組み合わせることができ、クラウドからオンプレミスまで強固な高可用性システムを実現する。

 新バージョンのv10.1では、AIによるシステム運用自動化(AIOps)を見据えた機能を拡張した。これにより、運用基盤の自動化・省力化、主要クラウドや最新OSへの対応強化、システム全体のさらなる堅牢性の向上を実現する。

監視エンジンやAIOps分析プラットフォームとの連携イメージ

 AIOps時代を見据えた機能では、Linux版と同様に、Windows版においてもGUIだけでなくCLI(コマンドラインインターフェイス)を導入した。これにより、スクリプトを活用した大規模サーバー管理の効率化や人為的ミスの削減が可能になる。さらに、外部の運用監視ツールやAIが理解しやすいデータ形式での出力が可能になり、自動化システムとの親和性が高まる。

 また、HULFT Recovery Kit(Windows版)の刷新により、従来必要だったスクリプトの書き換え作業が不要となり、画面やコマンドから直接パラメーター設定とリソース作成が可能になる。これにより、迅速かつ安全で確実な導入が可能になる。

 対象OSおよびデータベース構成対応も拡大し、新しいOSへの対応やクラウド環境向けRecovery Kitの強化により、セキュリティを向上させつつ導入の柔軟性を拡張する。

 クラウド環境における柔軟性の向上(Linux版/Windows版)では、AWS(Amazon Web Services)の「Amazon EC2」および「Amazon Route53」向けのRecovery Kitを強化したことにより、AWS環境における、より柔軟できめ細やかなクラスター構成が可能にした。

 データベース構成への対応では、Windows版Oracle Recovery Kitの強化により、多様なデータベーストポロジーにおけるメンテナンスの簡素化を実現した。また、Linux版ではUbuntuをテクニカルプレビューとして対応した。これにより、Ubuntu上でコストを抑えた高可用性システムの構築が可能になる。また、高度なセキュリティ管理機能(AppArmor)を有効にした環境にも対応する。

 品質と堅牢性の向上では、LifeKeeperおよびDataKeeperの基盤となるアーキテクチャを堅牢化し、システム全体の信頼性をさらに強化した。Windows版DataKeeperドライバーの仕組みを強化し、より安定して稼働するようにした。また、コードベースの標準化(Linux版/Windows版)として、主要なRecovery Kitにおいて、これまでLinux版とWindows版で別々だったプログラムのコードベースを標準化した。これにより、両OSにおけるソフトウェア全体の品質と一貫性を向上し、運用管理の負担を削減する。