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日立ソリューションズのTODO管理サービス、行動変容を促すデザインでUIを刷新

「一定数の社員が依頼に対応しない」課題の解決を支援

 株式会社日立ソリューションズは、イントラサイトのトップページ上で、従業員にひも付けられた依頼事項を「付せん」で表示し、依頼事項を確実に完了させることを目的としたTODO管理サービス「グループタスク リマインダーサービス」において、ユーザーインターフェイス(UI)を刷新し、7月23日から提供開始すると発表した。

新UIのイメージ

 「グループタスク リマインダーサービス」は、誓約書提出やセキュリティ調査など、従業員への依頼事項を期限内に効率良く、確実に完了できるように支援するクラウドサービス。2025年5月現在、日立グループをはじめ、38社12万人以上に利用されており、日立ソリューションズでの自社活用では、メールなどで依頼をしていた導入前の回答率を、67%から98.2%まで上昇させた実績を持つという。

イントラサイトのトップページ上に、依頼事項を「付せん」で表示する

 今回はさらに、「一定数の社員が依頼に対応しない」という課題を解決するため、「行動変容を促すデザイン」の知見を持つ日立の研究開発グループの協力を受けて、ゲーミフィケーションなどの行動科学に基づくUI設計の手法の1つ「ナッジ」をもとに新UIを開発した。

 新UIでは、職場内での実施率や未対応の人数が可視化され、従業員が期限内に回答すると、メダルやサンクスメッセージが表示される仕組みを採用。対応を滞らせがちな従業員でも自発的に回答できるよう、行動の変化を促すことができ、依頼発信者や管理者の負担が軽減されるとした。

所属する集団や組織の実施状況や、「未回答者が自分しかいない」という損失を強調して提示することで、「今やろう」という気持ちを高める
行動直後に、次のパフォーマンス向上につながる適切なフィードバック、または報酬を与える。依頼完了後にサンクスメッセージを表示させ、依頼者の存在を見える化することで、取り組み意識を芽生えさせる

 なお日立ソリューションズでは、新UI適用後、依頼対応を滞らせがちだった従業員150人中118人(78.6%)が期限内に対応するようになったほか、従業員アンケートでは、83.8%の従業員が「依頼対応に前向きになった」と回答しているとのこと。