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KPMGコンサルティング、インテリジェンス経営モデルの整備に向けた支援サービスを提供
2025年7月23日 06:00
KPMGコンサルティング株式会社は22日、企業がインテリジェンス機能を実装し、長期ビジョンを経営の基軸としながらも機動的に経営計画などを更新し、実現していく“インテリジェンス経営モデル”の整備に向けた支援サービスの提供を開始した。
サービスは、経営環境の変化をいち早く察知し、的確な指針を示すための体制・ルール、運用・方法論を整備する「インテリジェンス機能の実装」に加え、企業が目指すべき長期ビジョンを策定しつつ、インテリジェンス機能から得られた変化を単年度計画に機動的に反映させていく「両極マネジメント経営体系の構築」を支援する。
また、両機能が相乗効果を最大化するよう、事業への影響を及ぼす可能性の高い要素を抽出・整理する「連動要件の埋め込み」までをワンストップで支援することで、従来の中期経営計画に代わる、あるいは補強する経営の枠組みをデザインする。
事業計画では、主要成果指標から関連要素を分解・モデル化することでキードライバー(先行指標)を特定するとともに、併せて上位要因をPESTLE(P:政治、E:経済、S:社会、T:技術、L:法、E:環境)分析することで、外部環境と計画の連携を可能にする。
インテリジェンス機能の整備では、機能と体制・プロセスを整備しながら、企業の中期経営計画や事業計画などの策定時に外部環境分析やシナリオ作成を行い、これらをテンプレートとして活用する。また、サステナビリティ経営や戦略リスク管理の枠組みと連動させることで、より実効性のある戦略立案を可能にする。
企業は、長期ビジョンを策定するにあたり、その目的と要件を整理し、ありたい姿や実現に向けた指針を明確にする。一方で、ごく短期的な前提の変化の兆しを捉え、社内外との円滑なコミュニケーションと成果へのコミットメントを適切に管理する枠組みを導入することで、激化する事業環境の変化に耐えうる持続可能な経営体系の構築を目指す。
戦略的リスクに対応する体制への対策として、事業計画における主要成果指標を起点に要素分解・モデリングを行い、キードライバーを特定する。これらのドライバーをPESTLE分析によって外部環境の動向まで抽象化することで、インテリジェンス機能と経営管理体系を連動させる。さらに、過去の業績の変動要因を分析し、影響のある項目を洗い出すことで、従来の計画に代わる、またはそれらを補強する新たな経営の枠組みをデザインする。