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カオナビが生成AIによるテキスト分析機能を強化、人材データベースとの連携で分析対象を拡充

全社員の面談記録や目標設定などの分析が可能に

 株式会社カオナビは29日、クラウド型タレントマネジメントシステム「カオナビ」において、生成AIでテキスト分析を行う機能「インサイトファインダー」を強化し、人材データベースとの連携を可能にすると発表した。

 「カオナビ」は、社員の顔や名前、経験、評価、スキルなどの人材情報を一元管理して可視化することで、最適な人材配置やリスキリング推進といった戦略的なタレントマネジメント業務を可能にするクラウドサービス。その中で、社員の声やデータベースの情報などを分解・整理・見える化し、要点の把握や傾向の分析をサポートする「インサイトファインダー」を提供している。

 今回は同機能を強化し、人材データベースとの連携が可能になった。従来のテキスト分析機能では、アンケートの自由記述式の回答のみを対象としていたため、設定した質問項目の回答からのみ、洞察を得ることが可能だったが、今回、社員のあらゆるデータが集約される人材データベースと連携したことにより、社員の志向性や日常的なやり取りの記録も分析対象となった。全社員の面談記録や目標設定などを生成AIで横断的に分析できるので、質問設計に縛られず、組織の潜在的な課題や埋もれていた知見にまでアプローチ可能になるとのこと。

 カオナビでは、例として、人材データベースに蓄積される1on1記録、評価のフィードバック、パルスサーベイ結果を分析し、肯定的・否定的な意見からサポートが必要な要点を洗い出せると、その活用法を紹介している。なお、この場合、チームや部署単位でデータを絞り込めば、各グループ特有の課題や強みを特定することも可能とした。