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タレントマネジメント「カオナビ」、従業員数の見通しを可視化する「時系列シミュレーション」機能を提供

 株式会社カオナビは5日、クラウド型タレントマネジメントシステム「カオナビ」が搭載している、人材データの推移をグラフ化する機能「時系列ガジェット」に、将来の従業員数を自動で算出するシミュレーション機能を2025年夏に提供開始すると発表した。同社は、入社人数や離職率などのパラメータ調整で複数の未来シナリオを可視化でき、データに基づく要員計画の策定を後押しすると、新機能をアピールしている。

 「カオナビ」は、社員の顔や名前、経験、評価、スキルなどの人材情報を一元管理して可視化することで、最適な人材配置やリスキリング推進といった戦略的なタレントマネジメント業務を可能にするクラウドサービス。その中で、人材データベースの情報を時系列で表示する「時系列ガジェット」を提供しているが、今回は新機能として、直感的な操作で予測値を可視化する「時系列シミュレーション機能」を追加する。

 条件設定と「時系列シミュレーション」の利用指示を行うことで、過去の推移の延長で予測値をプレビューできるため、複雑な計算式を組むことなく簡単に予測値を確認可能。会社全体の傾向だけでなく、所属の絞り込みや年齢、役職でのグルーピングを通じて、粒度を変えた分析にも対応するため、部署やエリア単位で分析したいケース、中間管理職のポジションを重点的に注視したいケースなど、さまざまなシーンで利用できるとしている。

 なお、パラメータは段階的に拡張する予定だが、初期リリースでは、「入社人数」と「離職率」で予測値を算出する。デフォルト値は直近3年の平均を基に設定され、パラメータを調整することで、施策の実施による予測変化を確認できるとのこと。