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TOKIUM、経理業務の自動運転を支援する「経理AIエージェント」を開発 第1弾は出張手配支援

 株式会社TOKIUMは、AIとプロフェッショナルスタッフが連携し、経理業務の自動運転を支援する「経理AIエージェント」を提供開始すると発表した。反復的な経理業務の多くをAIが担う一方、AI自体の品質向上や企業への導入・定着サポートはTOKIUMのプロフェッショナルスタッフが担当する点が特徴で、第1弾として「出張手配エージェント」を7月より提供開始する予定。

 「経理AIエージェント」は、AIとプロスタッフが連携し、利用者に代わって自律的に経理業務を実行する機能。日常的に使う言葉でリクエストするだけで、多数のAIエージェントが協調して稼働し、業務を自律的に行ってくれるという。

 サービスの第1弾となる「出張手配エージェント」では、行き先と日程をチャットで送るだけで、AIが申請要否を判定して情報を自動入力し、事前申請提出から交通・宿泊手配までを完了してくれるとのこと。その後も、社内規程などのルールに沿って承認を代行するエージェント、発注データと請求データを自動で照合して不一致の場合のみ通知する照合エージェントなどを順次リリースする予定だ。

 なお、AIの出力精度を高めるためには、AIの処理結果に対して人間が積極的に関与し、確認・補正、評価を通じてAIへの再学習を促すことで、AIの性能を継続的に高めていく「ヒューマンインザループ(HITL)」の仕組みが必要になるとのこと。TOKIUMでは、これまでに10年以上をかけて、8000人以上のオンラインオペレーターが領収書や請求書のデータ化を行うオペレーション基盤を構築してきたため、すでにHITLに必要な仕組みとノウハウが蓄積されており、実用レベルのAIエージェントを迅速に提供できるとしている。

 さらに、AIエージェントの定着に必須となる、人によるサポートについても同社が支援可能。2拠点ある大規模な自社運営スキャンセンターを用いた物理的なデータ取り込みや、利用企業のオフィスにスタッフが常駐して、AIエージェントへの入力データ収集や実行監視、定着化などを支援できるとした。