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ソラコム、電源さえあればすぐにクラウドカメラを利用開始できる「ソラカメ屋外スターターキット」
電源供給ユニットを中心とした「ソラカメ屋外ソーラーキット」も
2025年7月2日 10:00
株式会社ソラコムは、クラウドカメラサービス「ソラカメ」のラインアップに、屋外や電源・通信環境が整っていない場所でも使える「ソラカメ屋外スターターキット」「ソラカメ屋外ソーラーキット」を追加し、7月16日から販売開始すると発表した。
「ソラカメ」は、Wi-Fiにつなぐだけで、すぐにクラウドへの録画が始められるカメラサービス。今回は、これまでクラウド型カメラを設置できなかった場所でも活用できるように、新たに2つの製品を提供する。
1つ目の「ソラカメ屋外スターターキット」は、電源がある場所であれば、すぐにクラウド型カメラを使い始められるセット。フルHDカメラ「ATOM Cam Swing」のカメラ本体に加えて、通信ルーターやアップロード通信用SIM、専用の電源アダプターをまとめて防水ケースに収めた構成となっているため、インターネットの工事や難しい設定は不要で、届いてすぐに設置・利用できる点が特徴だ。なおATOM Cam Swingは、IP65の完全防水・防塵仕様で、首振り(パン・チルト)機能も利用できる。
価格(税込)は、本体が3万9600円、データ通信料金が月額5500円、ソラカメの「クラウド常時録画」または「クラウドモーション検知“無制限”録画」ライセンスの月額利用料金が990円。
一方の「ソラカメ屋外ソーラーキット」は、屋外や電源・通信環境が整っていない場所でもクラウド型カメラを設置できるようにする、移動式の電源供給ユニット。ソラカメ用の電源として利用できるソーラーパネルと大容量バッテリー、通信ルーターとアップロード用通信SIMがセットで提供される。
機材全体の重量は25kgとなっており、台車などでの移動・運搬に対応。無日照環境下でも最大3日間の連続使用が可能とした。なおパネルおよびバッテリーには、大手電機メーカーをはじめ多くの取引先に製品を供給する「諏訪三社電機」製のものを採用している。
価格(税込)は、本体が28万4570円、データ通信料金が月額5500円、ソラカメの「クラウド常時録画」または「クラウドモーション検知“無制限”録画」ライセンスの月額利用料金が990円。カメラは付属していないため、別途用意する必要がある。
ソラコムによれば、こうした2つのパッケージを利用することで、これまではソラカメの活用が難しかった、建設現場、工場、商業施設、農地、太陽光発電所、河川などの防災管理、避難所、観光地など、さまざまな場所での活用が見込めるとのこと。例えば、工事現場では、作業進捗のリモート管理や資材置き場での出入りの記録、農業では、農作物の育成状況の管理といった使い方が期待されていると説明している。