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インフォマティカ、AIを活用したクラウドインテグレーションとマスターデータマネジメント機能を発表
2025年4月4日 08:30
米Informatica(以下、インフォマティカ)は現地時間2日、AIを活用した新しいクラウドインテグレーションとマスターデータマネジメント機能を発表した。インフォマティカのCLAIRE AIエンジンを搭載し、Intelligent Data Management Cloud(IDMC)において提供される機能拡張により、組織が確信を持ってより効率的にAIイニシアチブを推進できるよう支援するとしている。
製品アップデートにより、メタデータを適用してインテリジェントな自動化を推進するCLAIRE AIエンジンや、レコメンデーションを提供するアシスタントパートナーであるCLAIRE Copilot、回答を提供する会話モデルであるCLAIRE GPTなど、AIテクノロジーのラインアップを拡充。最新の機能により、リスクを軽減し、業務効率を向上させながら、組織によるAI導入の最適化を支援する。
AIを活用した製品アップデートのうち、CLAIRE Copilotによるデータ統合(プレビュー版)は、ユーザーが自然言語処理(NLP)を使用してデータパイプラインを生成し、コンテキスト(文脈)を意識した実行に関するレコメンデーションを受け取り、文書化を自動化することで、データの取り込み、複製、統合の効率性と透明性を高められる。
CLAIRE Copilot for iPaaS(プレビュー版)は、シチズンインテグレーターを含むユーザーが、直感的なNLPベースのインターフェイスを通じて、複雑なマルチステップのアプリ間統合プロセスの作成、単一アプリのインサイトの生成、オブジェクトマッピングの自動化、ビジネスおよび技術サマリの作成を行える。
非構造化データ処理は、AIを活用したインテリジェントな解析、分類、変換により、新しいチャンキング、埋め込み、PDF解析機能により、非構造化データの価値を拡大する。
アプリケーション統合のための生成AIレシピは、あらかじめ構築された統合プロセステンプレートにより、市場投入までの時間を短縮し、AIソリューションの導入を簡素化する。インフォマティカは、Amazon Bedrock、Azure OpenAI、Databricks Mosaic AI、Google Cloud Vertex AIおよびGemini、Salesforce Pega GenAI、ServiceNow Generative AI、Oracle Select AIなどに対応するレシピをリリースしている。
マスターデータマネジメント(MDM)のためのCLAIRE GPT統合は、Informatica MDM SaaSとCLAIRE GPTを統合し、マスターデータ内のビジネスエンティティと関連する属性について、NLPベースの検索とメタデータ探索を可能にする。また、CLAIREが一貫性のある包括的な用語集の説明や名称を自動生成することで、手作業の労力が削減され、チーム間のデータ理解が向上する。さらに、生成AIを搭載したNatural Language for Data Marketplaceにより、ユーザーは会話型クエリを通じてデータマーケットプレイスを容易に探索でき、データ発見が簡素化され、アクセシビリティが向上するとしている。
CLAIRE Copilot機能は現在プレビュー版で、その他の機能は2025年4月までに全世界で一般提供する予定。