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インフォマティカ、Amazon Bedrockで構築したAIエージェント開発の新レシピを発表

 米Informatica(以下、インフォマティカ)は現地時間14日、Amazon Bedrockで構築されたAIエージェントを開発するための新しいレシピを発表した。このサービスにより、顧客は信頼性の高いデータとコード不要のシンプルさで、インテリジェントなAIエージェントのワークフローを構築、接続、管理、オーケストレーションできるようになるとしている。

 インフォマティカは、Amazon Bedrockで構築されたAIエージェントのための2つの新しいレシピを発表し、Supply Chain ManagementとSimple REACT Agent AIの一般提供を開始した。これらのエージェントレシピを使用すると、顧客は、マスターデータマネジメント(MDM)、データガバナンス、カタログといったインフォマティカのサービスや、AWS、Oracle、Salesforceなどのサービス全体で自然言語クエリを処理できる。

 インフォマティカのエージェントフレームワークは、データ管理のビルディングブロックを提供し、Amazon Bedrockを活用して、プロンプトに基づいてワークフローを計画、オーケストレーション、実行し、要約されたレスポンスを提供する。

 Amazon Bedrockは、エンタープライズグレードのセキュリティ機能とModel Context Protocol(MCP)のサポートを備え、単一のAPIを通じて、AIをリードする企業のフルマネージドな基盤モデルの選択肢を提供する。オープンスタンダードにより、顧客はインフォマティカのデータ管理のレシピやビルディングブロックを使用して、複雑なワークフローや企業システム全体のオーケストレーションに不可欠なデータガバナンス要件に準拠しながら、複数の基盤モデルの呼び出しにわたってコンテキストを維持するエージェントを構築できる。

 また、インフォマティカは、Amazon SageMaker Lakehouse向けCloud Data Integration(CDI)コネクタのプライベートプレビューを発表した。これは、データレイクとデータウェアハウスの機能を組み合わせたフルマネージドサービスで、構造化データと非構造化データを単一の統合環境で用いて保存、分析、機械学習(ML)モデルの構築を可能にする。

 このコネクタにより、顧客は5万以上のメタデータを認識した接続で、300以上のエンタープライズソースからデータを取り込み、Apache Icebergオープンテーブル形式をサポートするノーコードまたはローコードパイプラインを構築できる。このエンタープライズグレードの接続性により、顧客はAWSのストレージやクエリエンジンに関係なく、データウェアハウスやデータレイク全体でデータを分析および処理できるようになる。

 さらに、Amazon Redshift向けのネイティブなELTエクスペリエンスと、すぐに使用できるネイティブなAmazon Redshift SQL関数のサポートにより、顧客はAmazon Redshiftのネイティブなコンピュートパワーを使用して、ノーコードで大量のデータパイプラインを実行し、データ処理を簡素化して、レイテンシーとデータエグレスコストを削減できる。また、インフォマティカのIntelligent Data Management Cloudプラットフォームから直接、独自のAmazon Redshift SQL関数をシームレスに使用できるようになった。

 インフォマティカは、AWS生成AIコンピテンシーを取得したことを発表した。AWS生成AIコンピテンシーの取得により、AWSの生成AIテクノロジーを活用したインフォマティカによる顧客の課題への対応、デジタルトランスフォーメーション戦略の実現、ビジネス成果の提供における成功プロジェクトの経験と専門知識を有していることが実証されたとしている。