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ソフトバンクとNEC、東急不動産本社におけるスマートビル化を支援

入館・入室時にNECの顔認証技術を活用、今後は「WorkOffice+」も導入予定

 ソフトバンク株式会社と日本電気株式会社(以下、NEC)は4日、東急不動産株式会社の本社(渋谷ソラスタ)のスマートビル化を支援したと発表した。両社では、生体認証領域を中心とした戦略的提携を2024年7月に発表し、企業のDX支援において協業を開始しているが、今回の取り組みは同協業に基づく最初の事例になったという。

 東急不動産は、「渋谷ソラスタ」における本社機能においてスマートビル化を推進しているが、その取り組みの中で、NECの生体認証ソリューション「Bio-IDiom Services」を導入し、2025年1月に稼働が開始された。入館ゲートや各フロア執務室の入室ドアにおいて、端末44台が導入され、従業員および来訪者の入館、従業員の執務室入室における顔認証を実現している。

 ここで使用されている端末「UBio-N Face Pro」および「UBio-N Face Pro QRコードリーダーセット」は、ソフトバンクとの戦略的提携を踏まえてBio-IDiom Servicesと接続可能とした顔認証エッジデバイスであり、国内では初導入になるとのこと。またこれらの端末は、顔認証とジェスチャー認識による、非接触での勤怠打刻機能を搭載しており、専用の外部機器(サーマルカメラ・QRコードリーダー)との接続も行えるため、利用企業の多様なニーズに対応できるとしている。

渋谷ソラスタの東急不動産本社における顔認証入館

 さらに2025年夏ごろをめどに、施設予約・来訪者登録管理などのスマート化を実現するソフトバンクのソリューション「WorkOffice+」と連携した、従業員およびゲスト向けのサービスを稼働開始する予定。従業員はスマートフォンやPCから、会議室の予約やNFC(近距離無線通信)/QRコードを活用したチェックイン・チェックアウトが可能になるほか、予約された施設の実利用状況も把握できるとのことだ。